2002 International CES会場レポート ~日立編:「8cm DVD-R」にも対応したDVDビデオカメラ、ほか~ |
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会期:1月8日~1月11日(現地時間)
会場:Las Vegas Convention Center |
米Hitachi Americaは2002 International CESの会期中に、会場近くのホテルで新製品発表会を行なった。発表されたのは、8cm DVD-RAMをメディアに使用するビデオカメラ3機種。2000年6月に発売した「DZ-MV100」の後継機に当たる。8cm DVD-RAMに加え、新たにライトワンス(一度だけ書き込み可能)の「8cm DVD-R」にも対応したのが特徴。
■ 新開発の「8cm DVD-R」を使用可能
ラインナップは、68万画素CCD搭載の「DZMV200A」、110万画素CCDを採用した「DZMV230A」と「DZMV270A」の3機種。230Aと270Aの違いは、液晶モニタの大きさと、PCとの接続インターフェイスの違い。230Aは2.5型液晶でUSB 1.0、270Aは3.5型液晶でUSB 2.0となっている。
価格はそれぞれ、899.95ドル、999.95ドル、1,299.95ドル。米での発売時期は、200Aと230Aが4月、270Aが6月を予定している。日本でも同時期に発売される見込み。
左からDZMV200A、230A、270A。前モデルより一回りほど小さくなっている | DZMV230A。手前が8cm DVD-RAMとDVD-R | DZMV230Aのディスク取り出し口 |
DZMV270Aのみデザインが異なり、サイズも少し大きい | ディスク取り出し側から見た270A | 270Aの液晶モニタ側 |
8cm DVD-Rを使用することで、民生用DVDプレーヤやPC用DVDドライブでの再生が可能になるなど、再生機器の汎用性が高まる。また、日立では「ムービーカメラでとった映像を、本体側で編集することは少ない。そのため、ライトワンスメディアのDVD-Rを使用したとしても、ユーザーの利便性は損なわれないと考えている」と話していた。
ただし、DVDプレーヤーなど他の機器で再生する場合は、通常のDVD-R同様、ファイナライズが必要となる。なお、ファイナライズはDZMV本体で可能。所要時間は約1分。
映像記録方式には、前モデルと同じくMPEG-2を採用し、ビットレートは3~9MBps(VBR)または、6Mbps(CBR)。レンズは光学12倍ズーム。また、本体装備のUSB 1.1端子は(270AはUSB 2.0)、ストレージクラスに対応している。本体側面にはメニュー操作用のジョイスティックを備えている。
8cm DVD-Rメディアは、今回の製品のために日立マクセルが開発。価格は未定だが、8cm DVD-RAMよりは廉価になる見込みで、日立は「1枚1,000円以下にしたい」とコメントしている。なお、ディスクはカートリッジ入りだが、「記録層のみを保護すればいい」との考えから、実際にはディスクの下半分しか保護しない設計を採用した。上半分は剥き出しになるが、取り出しが容易になった。
8cm DVD-Rディスクのカートリッジは、CD用ジュエルケースの下半分にそっくり。上は保護されないが、取り出し容易になった | 日本語パッケージだけが展示されていた |
■ プラズマディスプレイを米国に初投入
このほか、日本で発売している32V型プラズマテレビの「W32PD-2100」と42型「W-42PDH2100」を、米国内で4月より発売することを明らかにした。型番は32V型が「32HDT20」、42型が「42HDT20」となる。
パネルなど、基本機能に変更はないものの、チューナボックスの背面パネルや画像処理の一部が変更されるという。価格は、32HDT20が5,999.99ドル、42HD120が7,999.99ドルを予定している。
また、プログレッシブDVDプレーヤー「DVP725U」や、DVDプレーヤーとにAVアンプを内蔵した5.1chパッケージ「DVS522U」も米国で発売になる。日本での発売はともに未定。
プログレッシブ出力ができるDVP725U。背面の表記は、まだプリンタで打ち出した紙を手貼りした状態 | DVS522U。こちらもプログレッシブ出力が可能 |
□Hitachi Americaのホームページ
http://www.hitachi.com
□関連記事
【2000年6月8日】日立、8cm DVD-RAMを採用したDVDビデオカメラほか(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000608/hitachi.htm
(2002年1月9日)
[orimoto@impress.co.jp]
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp