2002 International CES会場レポート
~ ヤマハ編:DVD+RWレコーダと液晶プロジェクタを参考出品、ほか ~


会期:1月8日~1月11日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
   Las Vegas Hilton Hotel
   Alexis Park Hotel



 2002 International CESのヤマハのブースでは、DVD+RWレコーダが参考出品された。そのほかにも、同社初の液晶フロントプロジェクタや、開発中のデジタルアンプなども展示。さらに、国内発売が決定しているDVDプレーヤー搭載5.1chシステムなどもブース内で発表した。

 なお、参考出品は価格、発売時期ともすべて未定となっている。

■ DVD+RWレコーダを初出品、PC用内蔵型ドライブも

 参考出展されたDVD+RWレコーダは、「DVD-R2000」。計2台が展示されており、そのうち1台は完動品とのことだった。現時点では、プログレッシブ出力には非対応だが、今後検討をしていくという。また、Philipsが前日に発表したDVD+Rへの対応については「まだ、検証段階」と話していた。

 ブース内の別の場所には、内蔵型のDVD+RWドライブがデモに使用されていた。ドライブには「PROTOTYPE」のシールが貼られているが、ほぼ問題なく動作するとのこと。

参考出品のDVD+RWレコーダ プロトタイプのDVD+RWドライブも稼動していた

■ 今度はワイド液晶プロジェクタを開発

 ブース内では、同社2製品目となるフロントプロジェクタ「LPX-500」も参考展示した。これは、2000年春に同社が初めて発売したプロジェクタ「DPX-1」とは別系列となる製品で、投影パネルにDLPではなく、アスペクト比16:9のワイド液晶パネルを用いている。

 ハイビジョンにも対応し、720pのほか、1080p(RGB入力時)や576p(PAL)といった信号に対応。また、高画質化回路としてファロージャのDCDiも搭載している。

 現在開発中で、フィルムライクな階調性や、しまりのある黒の実現を目指しているとのこと。ファンノイズも30dB付近にまで抑えるという。

LPX-500。DPX-1に比べるとかなりコンパクトになっている 背面パネル。入力にはDVI-Iのほか、D4、RCAのコンポーネント(RGB兼用)を搭載

■ マルチチャンネル対応のデジタルアンプ

 また、オーディオエキスポで披露されたプラズマテレビシステムの両脇には、新開発のデジタルアンプが設置されていた。これも参考出品で、「MX-D1X」は19インチラックマウントタイプの500W×2ch。「DSP-D1X」は、100W×6chのマルチチャンネルアンプ。背面には6chアナログ出力も備えているという。

 デジタル化によるメリットを訴求するため、薄型デザインを採用。なお、シャープの採用する「1bitデジタルアンプ」とは異なった方式となっている。

デジタルアンプのMX-D1X(左)とDSP-D1X(右)。D1Xのには取り外し可能なリモコンが装着されている プラズマテレビも参考出品された。ディスプレイ下の3つのボックスは、それぞれ入出力インターフェイス、アンプ、DVDプレーヤー

■ AVアンプはエントリーモデルを一新

 AVアンプの新機種として「RX-V730」(599ドル)、「RX-V630」(499ドル)、「RX-V530」(399ドル)、「RX-V430」(299ドル)の4機種を発表。米では3月に発売される予定。なおV730は、V630のリモコンを強化したモデル。

 日本でも型番と本体色を変えて発売される予定で、V630はDSP-AX620、V520はDSP-AX520、V430はDSP-AX420の後継機となる。主に、ドルビープロロジック IIへの対応といった強化が図られている。

 

RX-V730 RX-630
RX-V530 RX-430

 また、DVDプレーヤー、アンプ、チューナを搭載したレシーバと、5.1chスピーカーパッケージを組み合わせた「DVX-S100」も発表された。DVDオーディオの再生にも対応し、Cinema DSPも搭載している。米での価格は999ドル。日本では6月頃に出荷開始となる見込み。

プレーヤー付き5.1chシステムの「DVX-S100」。DVDオーディオも再生できる 特徴あるデザインとなっている「DVX-S100」のレシーバ部

DVDオーディオ対応の5DVDチェンジャのフラッグシップモデル「DVD-CX1」。ファロージャ製DCDiも搭載している

 このほか、DVDオーディオ対応の5DVDチェンジャとして「DVD-CX1」(1,299ドル)と、「DVD-C920」(599ドル)も紹介していた。

 ただし、チェンジャの需要の高い北米に向けた製品で、日本での発売は予定されていない。

□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□2002 International CESのホームページ
http://www.cesweb.org/

(2002年1月10日)

[orimoto@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

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