DVDメディア価格調査 2003年の総括
~ 高速記録対応メディアが4種類登場、割高感も薄れる ~



【調査地】東京・秋葉原/新宿
【調査日】毎月第1木曜日


 2003年はDVDレコーダの普及や、PC用の記録型DVDドライブの低価格化に伴い、DVDメディア市場が本格的に立ち上がった1年となった。特徴としては、高速記録に対応した製品が各フォーマットで登場したことに加え、メディアの低価格化も進んだ。例えば、2002年末に98円を記録したDVD-Rは、2003年の3月に1枚あたり88円を記録。5、6月から100円台に戻るも、12月に再び80円台に下落している。


【秋葉原:2003年 DVDメディア 1枚あたりの最安値推移】

 DVD-RAMの9.4GB Type 4カートリッジは、1、2月に839円の最安値を付けたが、3月27日に749円に、10月2日には579円まで値を下げた。しかし、11月に入ると反発し、11月6日に650円、12月4日には768円と値上がり傾向にある。反面、4.7GB Type 2カートリッジと4.7GB ノンカートリッジは5月に大きく値を下げた後は、比較的安定している。

 既存メディアの急激な低価格化が収束したため、新しく登場したメディアの活発な値動きが印象に残る。中でも、特にDVD-RとDVD+Rの4倍速対応メディアが注目される。

【秋葉原:DVD-R 4倍速を含む新登場メディアの最安値推移】

 DVD-Rの4倍速対応メディアは、2002年11月の登場直後から急激に値を下げていたが、その傾向は2003年に入っても続いている。1月23日の340円から、翌月2月27日に248円と92円も下がり、その後の9月4日には1枚あたり105円を記録。この時点で等倍速DVD-Rの最安値(108円)と価格差は3円しかなくなっている。

 なお、12月4日の時点では等倍速が85円、4倍速は115円と価格差は開いている。しかし、等倍速と比べて割高感はほとんどなく、店頭でも4倍速メディアが棚の大部分を占めている状況だ。

 また、2月27日の調査で1枚あたり332円で初登場したDVD+Rの4倍速は、翌月の3月27日に286円に下がり、9月4日には188円と200円を割り込んだ。12月4日時点では220円まで戻しているが、今後も等倍速との価格差が気になるところだ。


 以下のグラフは、秋葉原で9月から販売が開始されたブルーレイディスクの価格推移と、4月10日で調査を終了した新宿の価格推移。

 ブルーレイディスクは4月10日の発売日に1枚3,100円で販売されたが、秋葉原では9月4日に2,860円、11月6日に2,780円、12月4日に2,680円と、値下がり傾向にある。録画用メディアとしては、まだ割高感は拭えないが、取り扱うメーカーもソニー以外に、TDK、マクセル、三菱化学メディア、富士写真フイルムと増加している。

【秋葉原:ブルーレイメディア 1枚あたりの最安値推移 9月~12月】



【新宿:2003年 DVDメディア 1枚あたりの最安値推移 2月~4月】


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【バックナンバー】DVDメディア価格調査
http://av.watch.impress.co.jp/docs/backno/ps_dvd.htm
【2002年12月27日】DVDメディア価格調査 2002年の総括
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021227/02_dvd.htm

(2003年12月26日)

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