■ 読者シェアNo.1は東芝
今回のアンケートで、AV Watch読者のシェアが高かったメーカーは東芝で、42%(619人)を記録。2位の松下(25%、367人)を大きく引き離す結果となった。使用機種はRD-X3、XS41、X4などが多く、PCとの連携機能や編集機能に支持が集まっている。反面、「起動やメディアの認識、全般的な動作が遅い」という不満も目立っている。
松下では、DMR-E200H、HS2、E80Hなどが人気。「操作が簡単だと聞いて購入した」という声が多い。3位には17%の260人でソニーがランクイン。ハイブリッドレコーダでは出遅れた感のあった同社だが、スゴ録やPSXなど、個性的な機能や商品で巻き返している。PSXに関しては「操作性が良い」という意見が多い。不満点は編集機能に集中しているが、「編集はほとんどしていない」という意見も目立っていた。
4位は10%(147人)でパイオニア。機種はDVR-77Hが人気だ。5位のシャープには「HD映像が録画できるから選んだ」という声が多い。NECは7位と振るわなかったが、「ネットワークを使って家庭内で映像を配信したい」というユーザーは多く、「AX300が気になっている」という意見も見られた。
主に使用しているフォーマットでは、HDDが34%(451人)で最も多い。ストレージメディアでは、DVD-RAMが31%(415人)で、DVD-Rの25%(330人)を抜いて最多。DVD-RAMを選んだ理由は、「編集時にPCとの連携が楽」、「HDDの代わりというイメージで使える」、「カートリッジがついていて扱いやすい」など。不満点としては「読み込み・書き込みスピードの遅さ」、「値段の高さ」などが多い。反面、DVD-Rは「価格の安さ」を魅力に挙げる人がほとんどだった。
それ以外のフォーマットは、最も多いDVD-RWでも6%(81人)という結果になった。全体的な意見では「フォーマットが多すぎてメディアの購入時に迷う。1つに統一して欲しい」という声が多い。また、「購入前は対応フォーマットなどを調べて熟考したが、実際に購入してみるとHDDに録画し、見終わったら消去するという使い方しかしていない」という体験談も多かった。
■ 43人が、1度に100枚以上メディアを購入
一度に購入するメディアの数は、6枚から10枚が最も多い37%(490人)。次いで2枚から5枚が22%(298人)となっている。実際の販売形態も以前は5枚パックが主流だったが、メディアの低価格化に伴い、大手量販店では10枚パックが中心に販売されているのが現状だ。
さらに、16枚から20枚という人も10%の142人、26枚から30枚も4%の55人、41枚から50枚に至っては7%の94人と、 一度に大量に買い込む読者は多い。このあたりは「録画がしやすい」というデジタルレコーダの特徴と、「家族みんなが利用する」という側面が関係しているのかもしれない。なお、100枚以上と答えた人も3%の43人にのぼった。
■ ハイビジョンへの対応よりも、HDD容量の増加
デジタルレコーダに望む機能では、HDDの大容量化が53%の699人で最も多い。「多ければ多いほどいい」、「1テラバイトは欲しい」などの意見もある中、「家族で使いわけられるフォルダ機能がほしい」、「ジャンル別に整理できる機能が欲しい」などの意見も寄せられている。
上位に来ると思われた「HD映像の記録・再生機能」は3位に、「地上デジタル/BSデジタル/110度CSチューナの搭載」は5位に留まり、2位は「EPGやIPネットワークなどを使った録画予約機能の充実」で51%の670人。4位は「録画・再生時の高質・質化の向上」となっている。
さらに、「録画とダビングの平行動作などのマルチタスク化」、「メニュー画面やリモコンなど、操作性の向上」、「メディアへの書き込み・ダビング速度の向上」などの項目が僅差で続く。実際にデジタルレコーダを使っている読者を対象にしたためか、「身近な不満点の解消」を望む声が多くなっているようだ。
|