【年末特別企画】
DVDメディア価格調査 2006年の総括
~ BD/HD DVD市場がスタート。DVD市場に停滞感 ~


【調査地】東京・秋葉原
【調査日】毎月第1木曜日


 2006年のメディア市場は、DVDの価格下落に下げ止まり感があるものの、Blu-ray DiscのノンカートリッジメディアとHD DVDが登場したことで、次世代記録メディア市場が本格スタート。話題性に富んだものとなった。

 ここでは、各メディアの1枚あたりの最安値をグラフ化して掲載。それぞれのフォーマットの傾向を振り返ってみたい。なお、録画用/データ用で最安値が異なる場合は、より価格が安い方を選択している。

【2006年 Blu-ray/HD DVD 1枚あたりの最安値推移】

 ノンカートリッジタイプのBlu-ray Discは2006年は5月の調査から登場。7月にはHD DVDのブランクメディアも発売され、次世代メディア市場がスタートした。データ用メディアが先に発売されたBDに対し、HD DVDは録画用メディアから登場。ドライブ搭載のVAIOやドライブ単体が先行したBDに対し、HD DVDはレコーダ「RD-A1」からスタートしており、ハードウェア戦略の違いがそのままメディアにも現れている。なお、11月の調査からは録画用BD-RとBD-REも登場した。

 価格面ではBD-Rの1層が5月に1,980円で登場。HD DVD-R 1層の7月初登場時の最安値は1,280円と安い。その後BD/HD DVDともに値を下げて、12月の時点ではBD-Rが1,378円、HD DVD-Rが999円となっている。

 2層メディアの最安値は12月調査時でBD-R DLが3,780円、HD DVD-R DLが3,399円と、どちらも単層ディスク2枚分よりも1,000円以上高価。常用には厳しい価格のままだ。2007年は対応ハードの普及につれ、メディアの低価格化や高速化がどこまで進むかにも注目だ。


【2006年 DVD±Rメディア 1枚あたりの最安値推移】

 DVD-R 4倍速メディアは、2月の時点で最安値60円からスタート。3月には一気に32円まで下げるが、その後は42円~56円あたりに留まり、12月時点も42円のままと、変化に乏しい。そのほかのメディアについても、10月から動きは少なく、DVD-R 8倍速は49円~57円、DVD-R 16倍速は150円、DVD+R 4倍速も79円のままと、下げ止まり感がある。


【2006年 DVD-RAMメディア 1枚あたりの最安値推移】

 DVD-RAMも海外製メディアが登場し、大きく最安値を下げた月以外を見ると落ち着いた値動き。3倍速のノンカートリッジは2月に最安値215円でスタートし、12月で189円。5倍速は2月に499円だったが、12月でも499円で変わらない。

 値動きが大きいのはType2カートリッジの3倍速。600円でスタートしたが、8月に239円と半額以上値を下げ、12月もそのままの価格を維持している。


【2006年 DVD±RWメディア 1枚あたりの最安値推移】

 DVD-RW 2倍速の値動きは100円前後で推移したまま1年を終え、大きな変化はない。4倍速は120円でスタートしたものの、11月に199円、12月には357円と値上がり傾向。6倍速は400円~700円程度で推移していたが、12月にビクターのメディアが安売りされたことで、147円まで最安値が下がった。

 DVD+RWは取り扱い店舗が減少傾向にあり、販売している店舗でもメディアの種類や量が少なくなっている。そのため、低価格な海外製メディアの在庫がある場合と、無い場合での価格差が激しい。DVD+RW 4倍速がその傾向に当てはまる。逆に8倍速は650円程度を維持したまま価格変動は少ない。

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【DVDメディア価格調査】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/backno/ps_dvd.htm

(2006年12月25日)

[AV Watch編集部]



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