BD/HD DVDメディア市場は、レコーダ市場の拡大やPC用対応ドライブの低価格化により、2007年が本格スタートの年と言えるだろう。そこで、1枚あたりの最安値の推移をグラフ化して、それぞれのフォーマットの傾向を振り返った。なお、録画用/データ用で最安値が異なる場合は、価格がより安い方を選択している。 調査対象のBD-R/R DLの2倍速と、BD-R 4倍速、そしてHD DVD-R/R DLメディアの中から、単層の-Rだけを抜き出して、BD-Rの2倍速と4倍速、そしてHD DVD-Rメディアの3種類をプロットしたのが以下のグラフだ。
BD-Rの最安値は2月調査時点で1,299円だったが、3月に1,378円に値上がり。以降は7月まで1,200円台で推移した。一気に下がったのは8月で、台湾製メディア「Mr.DATA」が980円で登場。一気に1,000円を割り、10月には836円、11月は650円、12月は599円と、急落を続けている。12月時点での最安値はRiDATAのメディア。これを受けて、国産メディアの価格がどう動くかにも注目だ。 一方、BD-Rの4倍速メディアは8月に初登場したが値動きはなく、1,480円で横ばい状態。2007年末には4倍速対応のBDレコーダが市場を賑わせており、2008年は高速メディアの低価格化がどこまで進むかも重要なポイント。 2月に999円だったHD DVD-Rは、8月まではほぼ横ばい。大きく動いたのは9月で、RiDATAのメディアが880円で登場。さらに、11月には同じくRiDATAのメディア「70H5EHRDA0002」が559円で発売され、同月650円のBD-R最安値を引き離した。しかし、12月にはRiDATAブランドBD-R「70L5EKRDA0002」が599円で登場。HD DVD-Rの最安値は逆に599円に値上がりし、2つのメディアの最安値が同額になっている。同価格でスタートを切る2008年、両者がどこまで値を下げられるかに注目したい。
片面2層メディアやBD-REを含めた価格推移は上図の通り。BD-R DLは2月に3,699円で、4月に3,980まで値上がりするも、その後は順調に値を下げ、12月には2,499円まで下がった。だが、単層の最安値と比べると約4倍の開きがあり、割高感はいなめない。2月に5,580円だったBD-RE DLは徐々に値を下げ、12月には3,999円まで下がったが、こちらもまだ気軽に購入できる価格とは言い難いだろう。
HD DVD-R DLは2月に3,480円だったが、5月には2,599円まで下げた。しかし、その後は値上げ、値下げを経て8月に同じ2,599円に戻り、そこからほぼ横ばい。こちらも単層の最安値と比べると約5倍の価格差があるままだ。
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(2007年12月25日)
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