ソシオネクスト、3系統のH.264/AVC対応の新コーデックLSI

　ソシオネクストは、放送やインターネット配信などの映像伝送機器向けに、MPEG-4 AVC/H.264方式の映像・音声データのデコード、トランスコード、エンコードなどの信号処理機能を1チップで提供するコーデック LSI「SC2M15」を開発し、9月末から量産出荷する。

SC2M15

　SC2M15は、H.264方式のフルHD映像と音声データの3系統同時トランスコード処理や、1080i60、2Mbpsといった低ビットレートでの高画質エンコードの実現など、映像伝送用コーデックとして必要十分な基本性能を搭載。さらに、シリアル・インターフェース経由で外部CPUから制御可能なスレーブタイプとし、放送機器やセキュリティや医療用、ビデオ・キャプチャー、構内映像システムなど、様々な機器向けに応用できるという。

　デジタル放送やインターネットプロトコル(IP)による映像配信、インフラ監視、医療向けなどの、映像伝送機器の拡大とともに、高い安定性やシステムコスト削減などの要求も高まっており、「ソフトウェアベースからハードウェアベースのアーキテクチャへの移行が進んでいる」という。そのため、複数の映像ストリームの同時トランスコード、低ビットレートでの高画質エンコードなどを1チップで提供するコーデックLSIを開発した。