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富士通テンがデンソーテンに社名変更

 富士通テンが11月1日付けで社名変更した。新社名は「株式会社デンソーテン」。同社の資本構成変更にともなうもので、今後はデンソーグループの一員として、車載ECU(電子制御装置)やミリ波レーダー、高度運転支援・自動運転技術などの開発を強化していく。

富士通テンがデンソーテンに社名変更 デンソーテンのロゴ
デンソーテンのロゴ

 デンソー、富士通、トヨタ自動車の3社は、2016年9月9日に富士通テンの資本構成変更を発表。従来は、富士通55%、トヨタ35%、デンソー10%であった資本構成は、富士通14%、トヨタ35%、デンソー51%に変更された。これに伴い社名も変更。また、11月1日より、代表取締役社長に前デンソー顧問の岩田悟志氏が就任した。

 同社は、1920年に創立した川西機械製作所に始まり、1949年に設立した神戸工業を前身としている。1968年に富士通と合併した後、1972年に富士通のラジオ部門が分離・独立して富士通テンとして設立。以来、カーエレクトロニクスメーカーとして様々な製品、サービスを手掛けてきたが、デンソーグループ入りにあわせて、デンソーテンに社名変更することとなった。

 なお「テン」の社名は、川西機械製作所の初代社長の川西龍三氏の発案によるもので、1946年に商標として制定。「テン」は、最高・至上を意味する「天」のことで、中国古典の「中庸」に記されている『誠は天の道なり。これを誠にするは人の道なり。』 という一節より引用。「商売は誠実に!」「商品は至高無上のものを作ろう!」という想いが込められているという。