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フォステクスから小さなモニタースピーカー「NF04R」。ソニーのマイクなど

 15日に開幕した国際放送機器展「Inter BEE 2017」。映像関連製品だけでなく、Hall 1を中心にプロオーディオ部門も多数紹介されている。ここではモニタースピーカーなどのオーディオ関連製品を紹介する。

小型のフォステクス2ウェイモニター「NF04R」

 フォステクスは、小型アクティブモニタースピーカー「NF04R」をInterBEEで初公開した。HR形状の振動板とソフトドームツィータによる2ウェイ構成ながら、同社の小型モニター「6301Nシリーズ」とほぼ同サイズに収めたNFシリーズの小型スピーカーとなる。2018年初夏に発売予定で、価格は5万円(1本)を見込んでいる。

フォステクス「NF04R」
中央の「6301N」とほぼ同サイズで実現

 NF01Aなど、同社モニタースピーカー「NFシリーズ」の基本思想を継承しながら、大幅に小型化。また、NFシリーズでは初めてアルミボディを採用し、スタジオだけでなく、放送中継や設備音響などでの利用も可能とした。壁面などに装着できるオプション金具「EB-6301」に対応する。

アルミボディを採用

 ユニットは10cmのHR形状ウーファと、19mmのソフトドームツィータの2ウェイ構成。磁気回路に磁性流体を用いることで温度上昇を抑えて安定した動作を実現するという。出力は30W×2ch。再生周波数帯域は60Hz~40kHz。出力音圧レベルは85dB/w(1m)。外形寸法は120×157×189mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.1kg。

【訂正】
記事初出時に「NF04A」の価格を「5万円(ペア)を見込んでいる」と記載しておりましたが、正しくは「5万円(1本)」となります。お詫びして訂正いたします(11月20日追記)

スピーカーやヘッドフォンも多数。ソニーのマイクに注目

 サーモスは、モニタースピーカー「VECLOS MSA-380S」を展示している。独自の真空二重構造「真空エンクロージャー」を採用しながら、プロ向けモニタースピーカーとして開発。サーモスならではのステンレス製メタルシリンダーに、パイオニア製の52mmフルレンジユニットを組み合わせている。実売価格は15万円前後で、12月1日より発売する。

VECLOS MSA-380S

 ジェネレックジャパンは8351、8331など新モニタースピーカー「The Onesシリーズ」を中心にブース展開している。

ジェネレックのThe Ones

 ヘッドフォンなどを紹介する「Inter BEE Experience」は学生を中心に人気。Shureやタイムロード(ULTRAZONE)、エミライ(SONOMA、Mr.Speakerなど)、ゼンハイザーなどが出展している。

ULTRASONE PRO900iなどを展示
SONOMAのModel One

 また、ひっそりと展示されていたのがソニーのコンデンサマイク。定番マイクを一新し、単一指向のECM-100U、全指向のECM-100N、2ウェイでスタジオボーカル向けのC-100を参考展示している。名機C-800Gの系譜という新マイクで、いずれも50kHzまでの高域まで対応。「現代的な録音環境にあわせてバージョンアップする」という。発売時期や価格は未定としている。

ソニーの新コンデンサマイク群に注目

 MQAブースでは、MQAに対応したLGの最新スマートフォン「V30」を紹介。MQAに対応したウォークマン「NW-WM1」やMytek Digitalの「Manhattan DAC+」も展示している。

MQA対応のLG「V30」
MQA対応製品
メディア・インテグレーションは、フォーカルのプロフェッショナル向けのモニタースピーカーを展示