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キタムラをCCCが買収、上場廃止へ。写真プリント店舗やネットサービス強化

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)子会社のCKホールディングスは15日、「カメラのキタムラ」などを展開するキタムラの普通株式を公開買付けにより取得することを決定。キタムラもこれに賛同することを取締役会で決議した。買い付け価格は1株1,230円で、買付代金は約180億円。買付期間は5月16日~6月26日。

 キタムラは、1934年に「キタムラ写真機店」として写真機店を創業し、1970年に現在の商号に変更。カメラのキタムラに加え、スタジオマリオや、Apple正規サービスプロバイダ認定店の事業も展開している。2005年より東京証券取引所市場第二部に上場しているが、今回の公開買付けにより上場廃止となる予定。

 CCCは、現在キタムラの株式29.71%を保有する筆頭株主。キタムラの売上の多くを占めるデジカメプリントなどイメージング部門は縮小傾向が続いており、新たな収益源の確立に向けてCCCグループの経営資源を活用。写真事業統括会社のCCCフォトライフラボなどと連携し、新たな商品/サービス開発や、幅広い顧客層の取り込み、イメージングに関わる事業開発のスピードアップなどを見込んでいる。

 キタムラの主力であるデジカメプリントなどの路面店舗についても、CCCの店舗開発に関するノウハウを活用。TSUTAYAや蔦屋書店などを運営し、店舗のDVDレンタルと動画配信の定額サービス「TSUTAYAプレミアム」などで、店舗とデジタルサービスの複合を進めるCCCのノウハウをキタムラのオムニチャネル化にも活かし、収益の向上を図る。