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V-Lowを使い、タイムズのカーシェアリング車両3千台に駐車場空車情報を放送

 パーク24は、カーシェアリングサービス「タイムズカープラス」において、V-Lowマルチメディア放送を使ったリアルタイム情報配信を6月より開始。1都3県に配備しているカーシェアリング車両3,000台にオリジナルチューナを搭載し、都内のタイムズ駐車場の満車・空車情報をリアルタイムで受信、カーナビに表示する。

 地上アナログ放送終了後に空いた周波数帯を使用し、放送波を使って携帯端末や車にデータや音声を送信するV-Lowには、一定のコストで車両などの多数の移動体に大容量データを送れる、送信先ごとに配信情報を変えられる、災害時にも安定的な情報配信が可能といった特徴がある。

 モビリティのIoTプラットフォームの構築を目指しているパーク24は、この特徴に注目。V-Low事業全体を推進するジャパンマルチメディア放送に出資しているほか、パーク24自身もV-Lowの放送局(コンテンツプロバイダー)となり、“タイムズ・チャネル”として駐車場の満車・空車情報や映像、カーシェアリング車両の車載器アプリのアップデートデータなどを配信。これらを受信するためのチューナの開発、配信・受信の実証実験などを実施。実サービスに向けての検証・調整が完了したことから、6月から本格展開を開始する事となった。

 タイムズカープラスのユーザーからは、駐車場のリアルタイム情報を求める声が多い事から、サービス開始により、「これまで以上にタイムズカープラスを快適にご利用いただけるようになる」とアピールしている。

 今後は、サービス対象車両およびエリアを拡大。事故・災害情報といったリアルタイム性の高い情報、運転者の属性に応じた情報など、配信内容の充実も図る。

  駐車場に設置したデジタルサイネージなど、 パーク24が展開している約17,000件の駐車場を対象とした情報配信への活用も進めていく。

 また、自動運転車の導入加速に向け、日本におけるコネクティッドカー社会の実現を後押しするため、オリジナルチューナの外販にも積極的に取り組むとしている。