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丸いディスプレイのスマートスピーカー「Amazon Echo Spot」発売。14,980円
2018年6月20日 23:00
Amazon.co.jpは、スマートスピーカーのEchoシリーズに円形ディスプレイを備えた「Amazon Echo Spot」を6月20日より予約販売開始する。価格は14,980円(税込)で、出荷開始は7月26日を予定している。カラーは黒と白の2種類。2台同時に買うと2台目が半額になるプロモーションも実施する。
Echo Spotは、他のEchoシリーズと同様にクラウドベースの音声サービス「Alexa」の全機能を利用できるスマートスピーカーとして動作するほか、前面の円形ディスプレイで、さまざまな情報やコンテンツを「見せる」ことが可能。ディスプレイを使った、ビデオ通話やメッセージ、呼びかけ機能など、Echoデバイス間やAlexaアプリ間のコミュニケーション機能も今後提供予定。
丸い小型のボディにAlexa音声アシスタントとスピーカー、ディスプレイ、フロントカメラを内蔵した新スマートスピーカー。小型のため、自宅のデスクや寝室のナイトスタンドなどに設置して、部屋の照明のオン・オフや音楽アラームの目覚まし設定、Amazon.co.jpでプライム対象商品の買い物などが行なえる。
ディスプレイは2.5型の480×480ドット、最大輝度は350nitsでタッチパネル対応。ディスプレイを搭載したことで、話しかけなくても天気情報やタイマーの残り時間などを確認可能。ディスプレイ部にモーションセンサーを備えており、人などの動きを検出すると日時や天気などの情報を表示する。
ショッピングの音声検索にも対応。「水が欲しい」などと声をかけると、Amazon.co.jpの検索で上位に入る「飲料水」の商品を表示し、商品名を読み上げ。スクリーンをスワイプして次の商品を見たり、購入までの一連の操作がタッチパネルや音声で行なえる。
フロントカメラも備えており、写真を撮影してプライムフォトへアップロードが可能。またプライム・フォトに保存した写真を、Echo Spotのホーム画面に指定できる。カスタマイズ用の壁紙も用意している。
スピーカー出力は2Wで、Amazon Prime MusicやAmazon Music Unlimitedを契約すれば聞き放題で音楽を楽しめる。dヒッツ powered by レコチョクやうたパスにも対応。またマルチルームミュージック機能により、複数のEchoをグループ化して各部屋で同時に音楽ストリーミングできる。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n対応。
4つのマイクとビームフォーミング技術、強化されたノイズキャンセレーションによる2世代目の遠隔音声認識技術を採用し、音楽再生中でもAlexaへの音声指示を認識できる。複数のEchoデバイスを利用している場合でも、Echo空間認識技術により一番近いEchoに反応するという。
また、3.5mmのステレオミニジャックとBluetoothオーディオ出力を装備。外部のスピーカーにEcho Spotで再生した楽曲を出力して、自宅のホームエンターテインメントシステムで楽しめる。外形寸法は104×91×97mm(幅×奥行き×高さ)、重量は419g。
サードパーティが開発した950を超える「Alexaスキル」に対応。音声対話で出前の注文やニュースなどを楽しめるほか、画面を使ったSpot対応スキルも、Spot発売にあわせて50以上登場予定という。
「ホットペッパーグルメ」では、音声でレストラン検索をして、レストランの写真や情報を画面で確認して予約でき、「DELISH KITCHENの簡単レシピ検索」では、画面を見ながらレシピの提案や料理の手順を動画で確認できる。
また、「NHKニュースのヨミ子」のスキルでは、AIアナウンサーのヨミ子が画面にあらわれ、NHKの最新ニュースを読みあげてくれる。
「エムキャス」は、TOKYO MXのニュースや天気予報、バラエティなどのテレビ番組を視聴可能。「カラオケJOY SOUND」による動画・歌詞付きのカラオケ機能なども楽しめる。
スキル内の動画は元々横長のものが多いため、丸型に切り抜かれてしまうこともある。そのため、「ズームインして」「拡大して」、「ズームアウトして」と呼びかけることで、動画全体が見えるようにすることもできる。これらのアスペクト管理は、スキルの提供者側が選択できるようになっているという。
Echo Spotでは、スキル上で「動画」を楽しめるが、Prime Videoなどの映像配信サービスには対応していない。今後については「検討中」とのこと。
また、ネットギアのネットワークカメラ「Arlo」と連携し、Echo Spotを通じて宅内外のネットワークカメラとして利用できる。Arloやスマート電球Hueなどと連携したスマートホーム機能も備えている。
今後の機能強化としては、コミュニケーション機能を追加予定。2台のEcho Spot同士でのビデオ・音声通話や、メッセージ送受信、呼びかけ機能などを追加する。時期は未定だが、「アレクサ、連絡して」の後に「おばあちゃん」などと通話相手を指定して2台のEcho間でビデオ通話が行なえるようになる。コミュニケーションを行なう端末はAlexaアプリ上で設定する。
EchoシリーズとEcho SpotやAlexaアプリでのメッセージ送信にも対応。テキストメッセージだけでなくボイスメールも送信できる。
呼びかけ機能は、AlexaアプリからキッチンのEcho Spotに呼びかけるほか、外出先からEcho Spotのカメラを使って自宅内の様子をチェックできる。呼びかけ機能のオフ設定や、呼びかけを許可する相手の設定なども管理可能。デフォルトではオフになっている。
これらのコミュニケーション機能の対応時期は未定だが、「できるだけ早く提供したい」(Alexa Experience & Device担当マネージャーのカレン・ルービン氏)とのこと。
また、Arloを開始た通話やメッセージ送受信は、Echo Spotだけでなく、Echo Dot、Echo、Echo Plsuなどの全てのEchoデバイスで対応予定としている。
Echo Spotには着脱可能なスタンドを装備し、ディスプレイの角度や向きを調整可能。なお、バッテリは内蔵しておらず、電源ケーブル接続が必要。ポータブル対応については、「今後検討していくが、現時点では部屋ごとにEchoを置いてほしいと考えている」とした。
「まるい」形については、「丸いことを重視したわけではないが、コンパクトに収納できる。ホームデスクでも場所をとらず、使い勝手がよい形を目指した。画面があることで追加で提供できる情報がある」(カレン・ルービン氏)とコメント。
また、Alexaビジネスグループ ジェネラルマネージャーの柳田晃嗣氏は、「かつては、寝室などに、これぐらいのサイズの時計が置いてあった。最近は少なくなったかもしれないけれど、こんな形で帰ってくるのもいいのではないか？ 枕元やデスクトップに置きやすい形を目指した」という。
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