ニュース

カラオケBOXでNetflix、渋谷に4K/Atmos対応の「Netflixルーム」誕生

 Netflixは、カラオケのJOYSOUNDとコラボ。Netflixの作品が楽しめる「Netflixルーム」を、7月10日に東京・渋谷のJOYSOUND渋谷南口駅前店にオープン。それに先駆け9日、プレス向けの体験会が開催された。部屋には4K液晶テレビとDolby Atmos対応のサウンドバーを導入。整った環境でNetflix作品がリッチに楽しめる。期間は2019年7月までの予定。

JOYSOUND渋谷南口駅前店にオープンした「Netflixルーム」

 「Netflixルーム」が設置されるのは、東京・渋谷のJOYSOUND渋谷南口駅前店(東京都渋谷区道玄坂1-3-1 渋谷駅前会館)の1室。内部にはソニーの4K液晶テレビ「KJ-55X9000F」と、Atmos対応のサウンドバー「HT-X9000F」を導入。室内のサブウーファとも連携させており、4K画質かつ、迫力のあるAtmosのサラウンドでNetflixのコンテンツが楽しめる。

ソニーの4K液晶テレビ「KJ-55X9000F」
Atmos対応のサウンドバー「HT-X9000F」
サブウーファも活用

 単に機材が設置されているだけでなく、Netflixルームの入口ドア、内部のテーブル、飲み物の下に敷くコースターもNetflix仕様。さらに、日本のユーザーに人気が高いという「レディー・ガガ:Five Foot Two」、「アグレッシブ烈子」、「あいのり:Asian Journey」、「DEVILMAN crybaby」などのポスターも展示。Netflixの世界観に浸れる空間になっている。ポスターは月替りで新しい作品に入れ替え予定。

ドアからNetflix仕様
テーブルにもNetflixロゴ
室内には作品のポスターが

 部屋の利用料金は、通常のカラオケ料金と同じで、昼の料金(30分:11時~18時)が一般280円、会員180円、夜の料金(30分:18時~翌6時)が一般550円(金・土・祝前640円)、会員400円(金・土・祝前 490円)など。

 Netflix会員向けのサービスとなっており、入室したら、ユーザー自身のID/パスワードでNetflixにログインして楽しむ形となる。Netflix会員が含まれていないグループが利用する場合は、グループの内の誰かがその場でNetflix会員になり、そのID/パスワードでログインして利用する。

「KJ-55X9000F」のリモコンでNetflixを楽しむ

 なお、Netflixルーム内でNetflixを再生せず、カラオケを楽しむ事も可能。カラオケをしに来店したユーザーが、Netflixルームに通される事もあるという。また、Netflixルームを確実に利用したい場合、事前予約にも対応するとのこと。

ドリンクのコースターまでNetflix仕様。QRコードにアクセスすると、Netflixのページにジャンプできる
カラオケボックスなので食事を楽しみながら作品を鑑賞も可能だ

カラオケボックスを、カラオケ以外に使う人が増えている

 JOYSOUNDを展開するエクシングの編成企画部 渉外第二グループの福岡崇博チーフディレクターによれば、毎週カラオケボックスを利用するような、10代、20代のコアなユーザーにアンケートしたところ、持参したDVDを友人たちと鑑賞するなど、「カラオケボックスを、カラオケ以外の事に使っている」と答えた人の割合が40%にものぼっているという。

左からNetflixのアソシエイト アパートナーマーケティング担当の呉文恵氏、エクシングの編成企画部 渉外第二グループの福岡崇博チーフディレクター

 そこでエクシングでは、“カラオケ以外の事にも利用できる場”としてカラオケボックスを提案。例えば、今年の3月には、JOYSOUND 56店舗のプロジェクタルームに、Nintendo Switch用ドックを設置。利用者が持参したSwitchを設置し、ゲーム画面を最大100型のスクリーンで楽しめるサービスなども実施し、大きな反響があったという。

 こうした中でNetflix側から、「Netflixルーム」の提案があり、「いろいろな使い方をしていただきたいという我々の想いにもマッチした、面白いお話だと思い、トライアルとして協力させていただく事になった」(福岡チーフディレクター)という。

 Netflixのアソシエイト アパートナーマーケティング担当の呉文恵氏は、「Netflixにとって、こうした空間を用意し、コンテンツを見ていただくという試みは、日本市場では初めて」だという。

 Netflixの狙いとしては、「既にNetflixのメンバーとして作品を楽しんで頂いている方には、こうした環境で新たな体験をしていただきたい。そして、まだメンバーでない方に向けては、Netflixの魅力を伝える場になっていって欲しい」(呉氏)という。なお、渋谷南口駅前店のNetflixルームは、2019年7月まで実施する予定だが、その他の店舗への展開などは利用者の声などを踏まえながら検討していくという。

 Netflixルームでの鑑賞はどのようなものか? 4KでAtmos音声に対応した「ロスト・イン・スペース」の第1話を体験した。1960年代に放映されたSFドラマ名作「宇宙家族ロビンソン」を新たに映像化した、Netflixオリジナルドラマシリーズだ。

 舞台は、宇宙への入植が現実のものとなった30年後の未来。より良い宇宙での新しい生活を求めて旅立つロビンソン一家のアドベンチャー。新天地を求めて旅立つ途中、宇宙船が突然軌道から外れる事態が発生し、一家は目的地からはるか遠く離れた見知らぬ危険な宇宙でサバイバルしなければならなくなる。

 カラオケボックス内という事もあり、大きめの音で再生しても問題はない。見知らぬ星に不時着した一家に、次々と降りかかるアクシデント。効果音やBGMでもドキッとさせられるが、迫力のサウンドで鑑賞すると、その魅力がさらに高まる。

 鑑賞は「KJ-55X9000F」搭載のNetflixアプリを使っているが、4K解像度の高精細な表示で、ロビンソン一家の肌の質感や、未知の惑星に降り積もる雪の柔らかさなどもよく伝わってくる。部屋を暗くして楽しむ事もできるので、ホームシアター気分で1人でリッチに楽しんだり、複数人でワイワイと鑑賞するのも楽しそうだ。

部屋を暗くして楽しむ事もできる