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「角川シネマ新宿」がアニメ専門劇場に刷新。イベントなどで“アニメの聖地”に

 KADOKAWAは、運営する映画館「角川シネマ新宿」をアニメ専門劇場としてリニューアル。ギャラリーやカフェとして使える新たなスペースを用意し、7月28日よりプレオープンする。

アニメ専門劇場に変わる「角川シネマ新宿」

 東京・新宿三丁目にある角川シネマ新宿は、これまで邦画/洋画やアニメを含めジャンルを問わず上映してきたが、リニューアル後はアニメ作品のみを上映する劇場となる。劇場が所在する新宿文化ビル4・5階のうち、4階のスクリーン(300席)は現状の設備で継続し、エントランスなどのフロアは白と木目調のスペースに改装。5階(旧シネマ2)は「アニメギャラリー」としてリニューアル。作品と連動したコラボメニューをカフェで提供したり、ギャラリーのディスプレイを活用した展示や、アニメのスタッフなどを招いたイベントなどを予定。「新たなアニメの聖地」を目指し、アニメファンの獲得に特化した興行を見込む。

角川シネマ新宿は、新宿線新宿3丁目駅B2出口より徒歩2分、JR新宿駅東口より徒歩10分
4階エントランス

 プレオープンの7月28日から8月24日までは、特集上映「細田守フィルムフェスティバル」がスタート。「時をかける少女」(2006年)、「サマーウォーズ」(2009年)、「おおかみこどもの雨と雪」(2012年)、「バケモノの子」(2015年)のほか、東映アニメーション時代の「劇場版デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム!」(2000年)も上映。入場料金はデジモンアドベンチャーのみ800円で、それ以外は各作品1,000円。なお、最新作「未来のミライ」は上映しない。

28日から特集上映「細田守フィルムフェスティバル」を開始
300席の4階スクリーンで上映作品を楽しめる
舞台挨拶なども可能
4階フロアは白と木目調のスペースに改装
飲食の販売コーナー

 上映イベントと連動し、5Fアニメギャラリーでは同日より「細田守監督作品フィルムワークスギャラリー」を開催。入場無料で、複製原画や、アニメ情報誌ニュータイプ(Nwetype)の関連記事などが展示。細田守監督やコミカライズ作家のサイン色紙など、「時をかける少女」から「バケモノの子」まで、細田作品の過去から未来への足跡をめぐる内容となっている。関連書籍やグッズなども販売する。

5Fで28日から開催する「細田守監督作品フィルムワークスギャラリー」
「時をかける少女」の真琴、千昭、功介と一緒に写真を撮れるスペースも

 期間中に角川シネマ新宿で「細田守フィルムフェスティバル」作品を鑑賞し、チケットの半券2枚を付けて応募すると、抽選で、イベントのカウントダウン企画に協力した作家陣の直筆色紙や、漫画「おおかみこどもの雨と雪」の作者・優による複製原画などをプレゼントする。応募方法は角川シネマ新宿のサイトで案内する。

キャンペーンでプレゼントされる複製原画や色紙

 新作の上映は、8月25日公開の「劇場版 のんのんびより ばけーしょん」からスタート。10月6日公開の「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」などの作品を順次ラインナップする。KADOKAWA関連作品に限らず、様々なアニメ作品を上映する予定。

 前売りチケットの「ムビチケ」を使った座席指定にも対応。テアトルシネマグループのTCGメンバーズカード(年会費1,000円)は通常料金が1,300円で、火曜日と金曜日は1,000円で鑑賞できる。

 従来と同様に、キャストを招いた舞台挨拶のようなイベントは、スクリーン内で行なう。一方で、5階のアニメギャラリーでは、作品のスタッフなどを招いたトークショーなど、より作品を深く楽しめるイベントを展開予定。鑑賞以外でも、頻繁に訪れる場所になることを目指すという。

 5階はイベント開催時以外も、約50席のカフェスペースとして利用可能。'19年1月からはカフェメニューとして、フードなどの提供も開始する。

5階で前面スクリーンを使ったイベントなどを実施
テーブルや椅子を設置した状態