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Android 9 Pie発表。マルチカメラやHEIF対応、VP9のHDRも。Bluetooth 5台同時接続

 Googleは米国時間の6日、Androidの最新バージョン「Android 9 Pie」を発表し、新機能などを明らかにした。同日よりGoogleのスマホPixel向けにアップデート提供。ベータプログラムに参加するソニーモバイルやXiaomi、OPPOなどのほか、多くのデバイスが年内にAndroid 9にアップグレードされるという。

Android 9 Pie

 Android 9 PieはAIを活用し、ユーザーの使い方に最適化できるのが特徴。よく使うアプリを学習し、優先的にバッテリを割り当てる「Adaptive Battery」や、ユーザーが設定した明るさを学習して表示を最適化する「Adaptive Brightness」などを装備。ユーザーが次にしたい動作を予測し、Google MapsやGoogle Play Booksのオーディオブック再生、Spotifyのプレイリスト再生なども可能になる。

ユーザーの行動を予測

 マルチカメラをサポート。デュアルフロントやデュアルバックなど2つ以上のカメラを用いて、ボケを活かした撮影や立体的なステレオ撮影などができる。また、USB/UVC(USB Video Class)カメラを外部接続して利用することも可能になった。

 ディスプレイは、画面を広く使うためのcutout(ノッチ)や、18:9などのアスペクト比をサポートする。

 Bluetoothは、5台までの複数接続に対応し、シームレスにデバイスを切り替え可能。着信があった時は接続中の全てのデバイスに通知されるため、着信の見逃しを防げる。また、ヘッドセットなどの利用時に映像と音声のズレを防ぐための同期にも対応する。前回接続時の音量を記憶することも可能。

 HDR対応のVP9 Profile 2をサポート。YouTubeやGoogle Play MoviesのHDR動画などを楽しめる。また、高音質のHDオーディオにも対応。写真はHEIF形式をサポートし、効率的な圧縮によりストレージを節約できる。

 操作性に関しては、1つのホームボタンによる新しいシステムナビゲーションに対応。細長いスマホでも片手で使いやすいように、最近使ったアプリの一覧をスワイプで表示して別のアプリに移動するといった操作が可能。

新たなシステムナビゲーションを採用

 そのほか、携帯電話を長く使いすぎるのを防ぐための機能も搭載。利用が一定時間を過ぎると通知するタイマーや、通知を無音にする機能、就寝時間には画面をグレースケール表示にするといった機能などを利用できる。