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宇多田ヒカルのツアーにNEC顔認証システム。チケット転売防止、入場時間半減

日本電気(NEC)とNECソリューションイノベータは、アーティストのチケッティング業務などを行なうテイパーズと協力し、顔認証技術を用いた本人確認システムを開発。11月6日から国内7カ所で行なわれる宇多田ヒカルのコンサートツアー「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」で活用される。

NECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術であり、世界No.1の認証精度という顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用し、NECソリューションイノベータが構築。「NeoFace」の最新版を用いて、照明条件や顔の角度やカメラとの距離など多様な環境下での本人確認の精度を高めた本人確認システムを活用する。顔写真付き身分証明書を用いた目視での本人確認方法と比べ、入場にかかる時間を最大50%短縮可能としている。

テイパーズは、同システムを自社のチケット発券システムと組み合わせて利用することで、コンサートのチケット転売防止や来場者の円滑な入場を実現する。

NECグループは、テイパーズと共に顔認証技術を用いた本人確認システムを2014年に日本で初めてコンサート会場に導入。4年間で110万人にのぼる利用を通して、チケット転売防止につながる効果を得たという。

NECとNECソリューションイノベータは、顔認証などの生体認証を用いたソリューションを、セーフティ領域・マーケティング領域・顧客サービス領域など幅広い領域に向けて提供する予定。