AbemaNewsでリアルタイムAI字幕生放送。AIポンが約1秒でトークを字幕化

インターネットテレビの「AbemaTV」は、「AbemaNewsチャンネル」にて放送する昼のレギュラー番組「けやきヒルズ」で、リアルタイムAI字幕を取り入れた放送を12月10日から開始した。生放送のニュース番組では、国内初のリアルタイムAI字幕導入という。

「けやきヒルズ」は、インターネット×報道にこだわり、毎日ランチタイムの1時間でその日のニュースを網羅できるよう、最新ニュースやSNSで話題のモノ・ヒトをスピーディーに放送。放送時間は毎週月～金曜の12時～13時。

同番組では、「ランチにニュースをアップデート」をテーマに、“ランチをしながらスマホでニュースをキャッチアップしたい”ユーザーをターゲットにしている。そのため視聴者の中には“音声をオフ”にして見ている人も多い。そこで、スタジオでのトークや会見の生中継などの際でも字幕を入れられるよう、テレビ朝日と共同でリアルタイムAI字幕システム「AI(あい)ポン」を開発。番組に導入した。

「AI(あい)ポン」は、Googleの音声認識テキスト変換サービス「Cloud Speech-To-Text API」をベースに、LASSICによる「LASSIC Speech Recognition」を活用。生放送中のスタジオトークの内容を、リアルタイムに音声認識し、字幕として画面に出力する。

この結果、出演者の音声を認識し“自動”で“ニュース放送に適切な文章”に変換、表示までが約1秒と、現状のテレビ局等で導入されているリアルタイム字幕よりも大幅に短縮される。

導入当初は、試験的な取り組みとなるが、今後、最新の機械学習アルゴリズムを利用し、日々の放送を通して固有名詞の習得など更に音声認識精度が向上することを期待しているという。