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Technics、“幅広いユーザー向け”の新レコードプレーヤー「SL-1500C」

パナソニックは、米国ラスベガスで1月8日(現地時間)に開幕する「CES 2019」に合わせ、Technicsブランドのダイレクトドライブターンテーブルを、より「幅広いユーザーのために設計した」という「SL-1500C」を発表した。具体的な価格や発売日は未定。オルトフォンの「2M Redフォノカートリッジ」も付属する。

「SL-1500C」のシルバーモデル

Technicsブランドのハイエンドな音質コンセプトを継承し、コアレスダイレクトドライブモーターや高感度トーンアームなど、多くの独自技術を投入しながら、「熱心なオーディオファンやレコード音楽ファンを含む、幅広いユーザーのために設計された」という。

コアレスダイレクトドライブモーターは、固定子にコアがなく、コギングと呼ばれる回転ムラを解消。ローター磁石の磁力を最高レベルにまで向上させ、コアレスステーターとローター磁石の間のギャップを最適化。SL-1200MK5と同等の高いトルク性能を実現した。

「SL-1500C」のシルバーモデル

MMカートリッジ対応のフォノイコライザーアンプを内蔵。Phono入力端子のないオーディオ機器とも接続できる。フォノイコライザー用の専用電源は、ノイズの影響を軽減するためにモーターや制御回路用の電源から絶縁。シールド構造により、外来ノイズの影響も抑制している。

モーターはプラッタに直接接続している。このモーターには、Blu-ray機器の開発で培った最新のモータ制御技術を投入。全周検出FG方式のFGコイルパターンの精度を向上させ、より詳細なプラッタ回転速度の測定を実現している。

ブラックモデルも

トーンアームは、スタティックバランスユニバーサルS字型。軽量で高剛性のアルミ製のトーンアームチューブ構造を採用。ジンバルサスペンション構造を取り入れており、ベアリングセクションには、高い初期動作感度を実現するため、機械加工されたハウジングと高精度ベアリングを使っている。レコードの最後に到達すると、自動的にアームが上がる「オートリフト」機能も搭載。

プラッタはアルミダイキャスト製。裏面全体に消音ゴムを配置した2層構造で、有害な振動がレコードに伝わるのを防ぐ高い剛性と、振動減衰特性を備えている。

シャーシには、ハイエンドモデルの開発を通じて培った音質向上技術を投入。アルミダイキャストシャーシと、ガラス繊維と混合したABSの2層構造となっている。