ニュース

視線追跡でVTuberがウインクできるHMD「VIVE Pro Eye」、一体型Cosmos

HTC VIVEは、米ラスベガスで開幕する「CES 2019」に合わせて、装着者の目の動きを補足するアイトラッキング機能を搭載した新ヘッドセット「VIVE Pro Eye」を発表。VRM対応キャラクターの視線やまばたきを、装着者の目の動きとリンクできる。2019年4~6月の発売を予定。

アイトラッキング機能を搭載した新ヘッドセット「VIVE Pro Eye」

さらに、PCなどを接続せず、スタンドアロンで動作するVRヘッドセット「VIVE Cosmos」も発表。詳細や価格などは2019年後半に発表予定で、開発者キットは2019年の早い時期に提供される。

VIVE Pro Eye

装着者の目の動きを補足するため、VRコンテンツを楽しむ際に、注視するだけで選べるメニューや、コントローラーを不要とする新しい操作性が実現可能。「ビジネスユーザーやコンテンツ開発者に対して、研修環境でのより多くのデータ収集や、PCやVR環境のパフォーマンス最適化、プロダクトデザインやリサーチグループでのより精緻なフィードバックなどを提供する」という。

ディスプレイとして有機ELのAMOLEDを採用。解像度は片目あたり1,440×1,600ドットで、合計2,880×1,600ドット。リフレッシュレートは90Hz。視野角は110度。ハイレゾにも対応し、デジタルアンプやデュアルマイクなども備える。接続にはUSB-C 3.0、DisplayPort 1.2、Bluetoothを使用する。

CES 2019の会場ではメジャリーグベースボールによる「Vive Pro Eye」のアイトラッキングデモを展示予定。「MLBホームランダービー VR」というゲームに組み込まれ、既存のコントローラー無しでメニューの選択が可能。

さらに、日本のバーチャルキャストが手がける「VisrtualCast Enterprise版」が既に「VIVE Pro Eye」に対応。キャラクター向けの3DフォーマットであるVRMに対応したアバターの視線、まばたきを、装着者のそれと自動リンクできる。これにより、さらに自然なアバター表現が可能になるとしている。

この機能は今後、一般配布している「VirtualCast Consumer版」にも適用を予定している。

VIVE Pro Eye アイトラッキングデモ
【VIVE Pro Eye】VirtualCastでの動作

スタンドアロンVRヘッドセット「VIVE Cosmos」

快適な装着感、簡単なセットアップと使用方法で、「いつでもVRにアクセスすることができる」という製品。外部のベースステーションが不要であるため、家と外出先の両方で使用できる柔軟性が特徴。6DoFのセンサーや、HMDのフリップアップ機構なども備えている。

スタンドアロンVRヘッドセット「VIVE Cosmos」

新しいVR体験を提供する「Vive Reality System」に対応した初のVIVEヘッドセットと位置づけられており、このプロジェクトの一環として、 Mozillaと共同でVIVE専用のVRブラウザ「Firefox Reality」も発表。VIVE Cosmos向けには2019年後半に配信する予定で、その他のVIVE製品でも体験が可能となる予定。

HTC VIVE - VIVE Cosmos Trailer
Welcome To The VIVE Reality System