ニュース

オンキヨー、新ブランド「SHIDO」でゲーミング市場参入。ヘッドセットなど参考出品

オンキヨー&パイオニアは8日、 ゲーミング及びeスポーツ市場に向けた新ブランド「SHIDO」(シドウ)を発表。ゲーミング機器市場に参入する。米ラスベガスで開催されるCES 2019において、開発中のプロトタイプのゲーミングヘッドセットとUSBコントロールアンプを参考出品する。

オンキヨー&パイオニアがCES 2019で参考出品する、ゲーミングヘッドセットのプロトタイプ
ゲーム向けのUSBコントロールアンプのプロトタイプ

同社は70年以上の歴史を持つオーディオ機器メーカーとして、これまで培ってきた高音質技術を活かし、スマートスピーカーやAI、ゲームショウでの音質技術提供などを行なってきた。音に関するノウハウや使い勝手を向上させる提案を形にする取り組みを通じて、既存オーディオとは異なる新たな事業領域に進出。その第1弾として、 ゲーミング機器ブランド「SHIDO」を展開する。

新ブランド「SHIDO」のロゴ

参考出品にあわせて、SHIDOブランドのティザーサイトや、TwitterやInstagramの公式アカウントを8日18時(日本時間)に開設。 開発進捗のほか、今後の展開や最新情報の提供を予定している。

なお、ブランド名は“士道(シドウ)” という言葉に由来。同社では、「刀なき現代において勝負に徹する “サイバーアスリート”達の姿を侍のそれと重ね、 彼らを応援・サポートしたいという思いから立ち上げた。音の専門家としての誇りを持ち、妥協なき製品をお届けする求道者であり続けるという思いを込めた」と説明している。

CES 2019で、車載用オーディオ技術やAI搭載機器など出展

オンキヨーは、米ラスベガスで1月8日~11日(現地時間)に開催する「CES 2019」の出展概要を発表。上述のSHIDOブランドに加え、音とAIに関する提案展示をはじめとするB to Bへの幅広い提案のほか、他社とのコラボレーションによる新しい音の付加価値提供などの各種展示・デモを行なう。

オンキヨー製の加振器Vibtoneと音声認識用マイクを組み合わせたクルマのダッシュボードを提案。加振器は、装着する板などを振動させて音を鳴らすため、スピーカー用の穴を設ける必要がなく、デザイン自由度が高められるという。また、音声認識用マイクは、車中のようにノイズが多い環境下でも人の声を聴きとれるよう最適化し、使用環境によりマッチした音声認識の提案を行なう。

加振器Vibtoneと音声認識用マイク(上)。下は、加振器の搭載によるデザイン自由度向上のイメージ

AIスマートウェアラブルを使用した業務改善提案も行なう。首にかけて装着するスマートスピーカーを使い、 ビジネス向けにAIを活用した業務改善・効率化を提案。フィットネスシーンを例にした展示で、AIがトレーナーとしてフィットネスをサポートするデモンストレーションを行なう。

首にかけて装着するスマートスピーカーを使った業務改善提案を行なう

「パーソナルAI“コイン”システム」を参考出品。コイン型のユニットを様々な機器に取り付けることで、AI機能を実現・連携させるコンセプト展示を行なう。例えば、スピーカーに装着すればAIスピーカー、モバイルポーチに接続すればモバイルのAIスピーカー、エアコンに装着すればAIエアコンとして動作させられ、このシステムで個人の属性や好みに応じた機能を提供することを目指す。

他にも、11.2chサラウンドスピーカーを使用したチェアースタイルのパーソナルホームシアター「Chair Style Speaker」の参考出品とデモンストレーションを行なう。

「パーソナルAI“コイン”システム」を参考出品