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BS4K搭載で55型30万円のLG有機ELテレビ「B9P」。自然な会話で操作も

LGエレクトロニクス・ジャパンは、BS4Kチューナー内蔵のスタンダード有機ELテレビ「OLED B9Pシリーズ」を4月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は65型「65B9PJA」が45万円前後、55型「55B9PJA」が30万円前後。

OLED B9Pシリーズ

4月16日に発表した有機ELテレビ4シリーズの中で最も手ごろなスタンダードモデルながら、BS4Kチューナーも搭載。別売USB HDDに録画も可能で、上位シリーズとは異なり4K放送の裏番組録画には対応しないが、2Kの地上/BS/110度CSデジタルチューナーはダブルで搭載する。HDRは、HDR10とDolby Vision、HLGの各方式に対応する。

AI統合の有機EL専用エンジン「α7 Gen2 Intellgent Processor」を搭載。「低画質から高画質まで何百万もの映像ソースを学習。ディープラーニング技術を利用し、見ているコンテンツに応じた画像処理・音質調整の方法を見つけて最適化する」という。

「AI映像」により、地上波でもネット動画でも、オリジナル映像の画質をAIが自動認識して画像処理。また、HDR映像については「AI輝度」で周囲の明るさを把握して自動調整。映像全体の輝度ではなく、明るさが必要な部分だけ細かく調整するという。

「AIサウンド」により、地上波などの2ch音声も、バーチャル5.1chサウンドで再生。サウンドの種類をAIが自動認識して、ジャンルや種類に合わせてサウンドを最適化するという。また、部屋のどこに座ってどんな角度から観ているかもAIが認識。付属のマジックリモコンを使って部屋の音響特性を見極めながらサウンドを調整するため、どこに座っていても最適な音で楽しめるという。

AIによる家電連携機能「ThinQAI」や、Googleアシスタント、Alexaも利用可能。ThinQ AIにより、定型文でなくても「30分後にテレビを消して」といった自然な会話で音声操作ができるという。視聴履歴をもとに、ThinQ AIがおすすめ番組やスポーツ中継などを見逃さないようにアシストする「AIおすすめ」にもアップデートで対応予定。

ユーザーインターフェイスも進化。視聴履歴をもとに、よく見るコンテンツをAIが自動編集して優先的に表示する「AIランチャー」でプレビュー表示。シリーズ映画や連続ドラマの続きを見たい時などに利用できる。パソコンのマウスのように使えるマジックリモコンで画面のコンテンツを指すと、視聴履歴やおすすめ映画、ドラマなどを一覧表示する。

AppleのAirPlay 2にもアップデートで対応予定。iPhone/iPadで再生中の音楽や動画などをテレビ経由でストリーミングできる。Bluetoothにも対応し、スマホの音楽をテレビで再生したり、テレビの音声をワイヤレスで対応ヘッドフォンやスピーカーに伝送して聴ける。

HDMI入力は4系統で、バージョンはHDMI 2.1。コンポーネント映像入力や光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力を装備する。USB 2.0は3系統。LAN端子と無線LANを備える。

側面

Dolby Atmosサラウンド回路を搭載。スピーカーはフルレンジとウーファーが各2基で、最大出力はフルレンジ/ウーファー各20Wの総合40W。

消費電力は65型が472W、55型が352W。年間消費電力量は65型が261kWh/年、55型が208kWh/年。スタンドを含む外形寸法/重量は65型が144.9×24.6×86.9cm(幅×奥行き×高さ)/26.2kg、55型は122.8×24.6×74.4cm(同)/19.9kg。

スタンド部
上から見たところ

4Kチューナー搭載有機ELテレビのキャッシュバックキャンペーンも実施。期間は4月25日~6月2日で、購入者全員が対象。有機ELテレビのシリーズによって異なるキャッシュバック額が用意され、B9Pシリーズ購入の場合は65/55型とも1万円相当のギフトカードとなる。応募締め切りは6月16日当日消印有効。応募方法などの詳細はキャンペーンサイトで案内している。