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新macOS「Catalina」今秋。iTunesが無くなり3つのアプリに置き換え

アップルは4日、開発者向けイベント「WWDC 2019」において、新しいmacOS「Catalina」を発表した。これまでの「iTunes」を、Apple Music/Apple Podcasts/Apple TVという3つのアプリに置き換えているのが特徴。iPadをセカンドディスプレイとして活用する機能なども盛り込んでいる。今秋、2012年中頃以降に導入されたMac向けに、無料で提供する予定。

新しいmacOS「Catalina」

iTunesを3つのアプリ「Apple Music」、「Apple Podcast」、「Apple TV」に置き換え、「Macユーザーが自分の好きな音楽、テレビ番組、映画、Podcastを見つけて楽しむ方法を大幅に簡素化、改善する」という。

Apple Music

Apple Musicは、配信している5,000万曲以上の楽曲が楽しめ、プレイリスト、ミュージックビデオから、新しい音楽との出会いも実現。ダウンロード購入した楽曲と、CDからリッピングした楽曲を問わず、自分の音楽ライブラリとしてアクセスできる。

新Apple TVアプリは、映画やテレビ番組との出会いや視聴を1つのアプリにまとめたもの。Apple TVチャンネル、ユーザー毎にコンテンツをレコメンデーションする機能も搭載。iTunes映画やテレビ番組の購入、レンタル、再生も可能。4K HDRやDolby Atmosにも対応する。

また、秋にスタートが予告されている、アップル独自の映像サブスクリプションサービス「Apple TV+」も、このApple TVアプリから利用できる。

Apple Podcastアプリでは、様々なポッドキャスト番組を検索、再生可能。新しいコンテンツが再生可能になると、通知で知らせる機能も備えている。

Apple Podcast

開発者向けには、iPad用アプリから、簡単にMac用アプリを作成できる機能も提供。旅行、エンターテイメント、ゲームから銀行業務、教育、プロジェクト管理といった、様々なジャンルでのMacアプリ強化を図る。

「Sidecar」は、iPadをMac用の拡張ディスプレイとして使えるようにする機能。外出先で隣にiPadを置いて、デュアルディスプレイ環境を簡単に構築できる。別のアプリを参照しながら作業したり、iPadでツールやパレットを使用しながらMacでアートワークを表示、といった使い方が可能。ミラーリングして両方の画面に同じコンテンツを表示したり、表示内容を他のユーザーと共有もできる。

Sidecar機能で、iPadをMac用の拡張ディスプレイとして使えるようにする

マウスなど、従来の入力デバイスが使えないユーザー向けに、Siri音声認識を使い、声でMacを制御することも可能。包括的なナビゲーションツールを使用し、ほぼすべてのアプリと対話でき、デバイス上で音声処理が行なわれる。