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今週末は秋葉原で「ポタフェス」、ソニー完全ワイヤレスやAZLA初の2BA「ZWEI」

国内外から多くのブランドが出展する、国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポタフェス SPRING/SUMMER TOUR 2019 東京・秋葉原(通称:ポタフェス)」が、7月13日、14日に開催される。会場は秋葉原にあるベルサール秋葉原の地下1階、1階、2階。入場は無料。

国内外約180のブランドが集結。最新製品や未発表の試作機などを試聴できるほか、会場限定の特価品セールコーナーや、アンケートキャンペーン、スタンプラリーも用意される。ここでは各メーカーの注目出展情報をまとめた。

エミライ

エミライブースでは、FiiOとNoble Audioの新製品展示や、新規取り扱いブランド・eProの参考展示、及びB級品・ジャンク品の特価販売を実施する。

FiiOからは、今後発売予定のデジタルオーディオプレイヤー「M5」を参考展示。コンパクトな筐体が特徴で、DACチップは「AK4377」を搭載。384kHz/24bitまでのPCM(32bitファイルは24bitに変換再生)、DSDの5.6MHzまでをネイティブ再生できる。

SoCにIngenic X1000Eを採用。SBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC/HWAといった主要ワイヤレスオーディオコーデックに対応する。

「M5」

「Q5S」は、今後発売予定のDAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ。DACは「AK4493EQ」×2基、左右独立構成で搭載。低ノイズ・低歪と高出力を両立したという。

768kHz/32bitまでのPCMと、22MHzまでのDSDネイティブ再生に対応。Bluetoothにも対応し、コーデックはAAC/SBC/aptX/aptX LL/aptX HD/LDAC/LHDCをサポートする。

「Q5S」

ハイブリッドイヤフォンシリーズの新フラグシップと位置づけられる「FH7」も参考出品予定。

Noble Audioからは、新フラグシップイヤフォン「Khan」のほか、「Kaiser Encore」や「Katana」といった従来製品を一挙に展示。新規取り扱いブランドeProからは、イヤーピースの「HORN-SHAPED TIPS」を参考展示。通常版のほか、完全ワイヤレスイヤフォン用、細軸用のサンプルも展示予定。

ソニー

ソニーブースには、7月13日発売の完全ワイヤレスイヤフォン新モデル「WF-1000XM3」が登場。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26,000円前後。

WF-1000XM3

'17年10月に発売された、ソニー初の左右分離型Bluetoothイヤフォン「WF-1000X」の後継機種。独自開発の高音質NCプロセッサー「QN1e」の搭載や、デュアルマイクによるNC性能の強化、DSEE HX技術によるハイレゾ相当サウンド、独自BTチップとアンテナ改良による接続安定性向上、などが主な強化ポイント。

Bluetoothチップは製造メーカーとソニーが共同で開発したという新チップで、Android端末やiOS端末に関わらず、音声信号の左右同時伝送を実現している。再生端末はLとRのイヤフォンに対して、LR信号をそれぞれ伝送し、イヤフォン側で各信号を出力する仕組み。従来に比べ、動画再生時の音声遅延もほぼ気にならないレベルにまで改善されているという。

オーディオテクニカ

オーディオテクニカブースでは、7月12日に発売する完全ワイヤレス重低音モデル「ATH-CKS5TW」を体験可能。会場限定キャンペーンとして、オリジナルグッズがその場で当たる抽選会も実施する。

ATH-CKS5TW

さらに、新製品ゲーミングヘッドセット「ATH-G1」、「ATH-G1WL」、「ATH-PDG1a」の発売を記念して、限定ステージイベントも開催。eスポーツ界で活躍するプロゲーミングチーム「野良連合」からKizoku氏、Wokka氏を迎え、eスポーツキャスターの柴田将平氏と「eスポーツと音について」をテーマにトークショーを実施。新製品のゲーミングヘッドセットを装着して実際にゲームをプレイしながら、「勝つための音の聞き分け方」などが披露されるという。

サーモス

サーモスの魔法びんの技術から生まれたオーディオブランドVECLOSのブースでは、9月上旬発売の新製品、ワイヤレスポータブルスピーカー「SPW-500WP」を展示する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35,000円前後。

「SPW-500WP」の使用イメージ

独自の真空二重構造を採用した「真空エンクロージャー」と、国内AV機器では初搭載というDirac Researchの「Dirac Panorama」を採用し、「コンパクトでありながら圧倒的な臨場感をご体感いただける」という。

AV機器では日本国内初という「Dirac Panorama Sound」も採用。独自の音場制御アルゴリズムにより、左右の音が混ざるステレオ感の喪失を修復。音源制作者の意図通りの音像定位とステレオイメージを再現して臨場感を高める。

パイオニア独自の特殊デジタル信号処理技術も搭載。小型スピーカーでも自然で迫力のある低音を楽しめるという「BEAT BLASTER」も利用できる。

アユート

アユートのAstell&Kernブースでは、新製品のハイレゾプレーヤー「A&ultima SP2000」、「SP1000 AMP」と、イヤフォンの「AK T9iE」を展示する。

さらに、AZLAブースでは、世界初披露となる2BAモデル「ZWEI(ツヴァイ)」を展示。AZLA初の2BA搭載モデルとなる。

ZWEI

Cayin

Cayin初のイヤフォン「YB04」を出展する。4基のBAユニットを搭載しており、内訳は「Sonion 33AJ007」×1、「Knowles SWFK-313736」×3。シェルはCNC削り出しの航空機グレードのアルミニウム。

Cayin初のイヤフォン「YB04」

感度は113dB@1kHz、インピーダンスは30Ω。再生周波数帯域は18Hz~40kHz。ケーブルは1.3mで、8芯編み込み。着脱可能で2ピンタイプとなる。

筐体は、1万人を越えるユーザーの耳型のデータベースから様々な調整を施し、長時間リスニングが快適に行なえるようデザインしたという。クロスオーバーには、異なる素材の線材と部品を使用。何度も最適な回路構成を調整した末に、今回の参考出品が実現したという。

「聞き始めは、情報量が幾分少なく感じるかもしれませんが、あえて過度な音の密度を演出しないようにしています。これにより、音のディテールがリアルで自然なアコースティックサウンドを体感出来るようなイヤフォンになることを目指している」とのこと。

ポタフェス当日はYB04本体×2個、ケーブル3本(3.5mmプラグ×2、4.4mmプラグ×1)を用意する。

ミックスウェーブ

ミックスウェーブは、64 AUDIO、ALO audio、Beat Audio、Campfire Audio、FAudio、qdc、Unique Melodyの商品を出展する。

Unique Melodyの目玉は「MAVERICK III」。7月発売予定で、価格は未定。ハイブリッド型で、6ドライバーを搭載。構成はLow×1、Low/Mid×1、Mid×1、High×2 + 1(Custom Semi-open BA For T.F.A.T)。

MAVERICK III

64 AUDIOからは、発売日や価格は未定のプロトタイプモデルが登場する。

64 AUDIOのプロトタイプイヤフォン

qdcの「6SE」は、7月発売予定。店頭予想価格は13万円前後。BA(バランスド・アーマチュア)の6ドライバーで、構成はLow×2、Mid×2、High×2。

「6SE」

「8SE」も7月発売で、店頭予想価格は17万円前後。BA×8ドライバーで、構成はLow-Mid/Low×2、Mid×2、Mid/High-High×4。

「8SE」

「10SE」も7月発売。23万円前後で、BA×10ドライバー。構成はLow×4、Mid×2、High×4。

「10SE」

「Fusion」は10月発売予定で、価格は106,000円前後の予定。ハイブリッドの5ドライバー構成。内訳は、ダイナミックのLow×1、BAのMid/High×4。

「Fusion」

FAudioからも、「PROJECT Y」と呼ばれる試作イヤフォンが出展。発売時期や価格は未定。

「PROJECT Y」と呼ばれるFAudioの試作イヤフォン

Campfire Audioは、発売がスタートしたばかりのイヤフォン新製品を出展。「IO」は33,900円で6月27日から発売。アルミニウム筐体で、BA×2ドライバー構成。ケーブルはNew Smokey Jacket Silver Plated Litz Cable。

「IO」

「POLARIS II」も6月27日発売で、59,600円。アルミ筐体のハイブリッド型で、2ドライバー構成。New Smokey Jacket Silver Plated Litz Cableを同梱。

「POLARIS II」

「ANDROMEDA」のマイナーチェンジモデルは6月21日から発売中、129,300円。アルミ筐体で、BA×5ドライバー。こちらもNew Smokey Jacket Silver Plated Litz Cableを同梱する。

「ANDROMEDA」のマイナーチェンジモデル

Beat Audioからは、「Signal MKII」というケーブルが登場。発売時期や価格は未定。

「Vermilion MKII」は7月発売予定。2タイプあり、店頭予想価格は4導体タイプが49,800円前後、8導体タイプが72,500円前後。高純度単結晶銅を採用。螺旋構造の新しいケーブルデザインを採用している。

Beat Audio「Signal MKII」
「Vermilion MKII」

HIFIMAN

HIFIMAN初の完全ワイヤレスイヤフォン「TWS600」が登場する。フラッグシップモデル「RE2000」のドライバー技術「トポロジーダイヤフラム」を採用し、「長年にわたって培った技術と思いが小さいなボディに詰められている」という。

HIFIMAN初の完全ワイヤレスイヤフォン「TWS600」

一度の充電で最大約5.5時間の連続再生が可能。充電ケース内蔵のバッテリで、約6回のフル充電も可能。最大約38.5時間の再生を可能にしている。

Bluetooth 5.0に対応し、接続性や性能を向上。コーデックはAAC/SBCに対応。片耳5.9gの軽量設計で、装着性も高めた。IPX4の耐水性能も備え、「ジムでかいた汗にも安心」だという。

テックウインド

声優、ナレーター、作詞・作曲家としても活躍している小岩井ことりとWestoneがコラボし、カスタムアートをデザイン。イヤフォンのオーダー時に、7月13日~8月12日までの期間限定で、コラボ カスタムアートを注文できる。

さらにブースでは、WestoneとMeze Audioの新製品を紹介。ブースでWestone製品を撮影・ツイートすると、Westone創業60周年記念のオリジナルグッズのトートバッグをプレゼント。

Meze Audio製品を撮影・ツイートすると、Meze Audioオリジナルグッズのトートバッグ 、もしくはTシャツがプレゼントされる。

Meze Audioの「RAI PENTA」

Artio

Artioのブースでは、「スピーカーの音の聴こえ方を仮想的に再現した」というイヤフォン「CR-V1」と「CR-M1」を紹介する。クラウドファンディングをGREEN FUNDING by T-SITEでスタートしており、一般販売予定価格はCR-V1が39,700円(税込)、CR-M1が15,000円(税込)。早期割引特典として、150個限定で30% OFFとなる、CR-V1が27,790円(税込)、CR-M1が10,500円(税込)の支援プランも用意している。

「CR-V1」

CR-V1/CR-M1に共通する特徴は、“スピーカー再生の音を仮想的に再現する”ための「WARP(Wide Area ReProduction System)」システムを備えている事。

WARP(Wide Area ReProduction System)

帯域・レベル・位相などを調整したLチャンネルとRチャンネルの信号を、それぞれ反対側のチャンネルに混ぜ合わせて再生。人間が、耳で音を聴く際に、自然に起こるクロストークを再現する事で、音の距離や位置を判断するための情報を追加。音の広がりを感じさせるというもの。

これにより「頭内定位を和らげ、音が広がって聴こえるようになる。それぞれの楽器に距離が生まれることで音が被らないため、楽器の配置や奥行きを明確に感じることができ、音源の細やかな表現までも再生する」という。

ラディウス

ラディウスブースの目玉は、7月下旬発売の防滴仕様の完全ワイヤレスイヤフォン「HP-T50BT」。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9,980円前後。6mm径ダイナミック型ドライバーを搭載。低音域から、中高音域の各周波数に対して細かいチューニングを施すことで、バランスの取れたクリアで迫力のある音響設計を目指したという。

HP-T50BT

さらに、抽選会とプレゼント企画も実施。「ここでしか聴けない! Bluetoothイヤホンの有線版!?」と題して、Bluetoothイヤフォンとして生まれた「HP-NX20BT」、「HP-NX30BT」の有線イヤフォン版を参考展示する。

NUARL

人気の完全ワイヤレスイヤフォン「NT01AX」を始め、7月下旬発売の新製品「NT110」を加えたNUARL完全ワイヤレスイヤフォン5機種全てが体験可能。

また、独自開発のNUARLドライバー搭載ハイレゾイヤフォン「NX30A」と「NX310A」の比較視聴もできる。

「NT110」
左から「NX30A」、「NX310A」

VISION EARS

e☆イヤホンが国内独占で取り扱っているカスタムイヤフォンの独VISION EARSから、3モデルが初公開となる。受注は7月13日から。

  • 「ELYSIUM」(カスタムで新規フラッグシップモデル)
    静電型×2 ダイナミック×1 BA×1
  • 「VE4.2」(カスタム VE4の後継機)
    BA×4
  • 「VE3.2」(カスタム VE3の後継機)
    BA×3
「ELYSIUM」
「VE4.2」
「VE3.2」

AAW

e☆イヤホンが国内独占で取り扱うシンガポール AAWからは、4モデルが登場。7月6日から、e☆イヤホン秋葉原店のみで先行受注を開始しており、7月13日からポタフェス会場を含むe☆イヤホン全店にて注文を受け付ける。

  • 「A3H」(カスタム/ユニバーサル)
    10mmダイナミック×1 BA×2
  • 「AXH」(カスタム/ユニバーサル)
    10mmダイナミック×1 BA×4
  • 「ASH」(カスタム/ユニバーサル)
    13mmダイナミック×1 BA×6
  • 「Mockingbird」(カスタム/ユニバーサル)
    9mmダイナミック型×1 BA×8
  • 「Canary」(カスタム/ユニバーサル)
    6mmダイナミック×2 BA×4 静電×2
「A3H」
「Mockingbird」

MJSOFT

moshi初のワイヤレス・オンイヤー・ヘッドフォン「Avanti Air」が登場する。「無駄を削ぎ落とした美しいデザインとレトロで快適なスタイル」を特長としている。日本国内での発売は7月下旬を予定。

Avanti Air

「XR40」ドライバを搭載し、音質にもこだわる。27時間以上の再生が可能で、15分間のクイック充電で4時間の再生も可能。Clear Voice technology搭載のマイクで、騒がしい環境でも、クリアな音質で通話ができるとする。

ステンレス鋼のヘッドバンドとレザー調仕上げのハウジングを採用。人間工学に従ったデザインで、頭へのフィットも追求した。

他にも、「Vortex 2」、「Vortex air」、「Mythro air」、「Mythro C、Avanti C」を展示予定。