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BoCo、世界初の“完全ワイヤレス骨伝導イヤフォン”「earsopen PEACE」

耳を塞がずに音楽を聴ける骨伝導イヤフォンを手掛けるBoCoは、世界初となる、完全ワイヤレスの骨伝導イヤフォン「earsopen PEACE」の製品化に向けたクラウドファンディングを、GREEN FUNDINGでスタートした。目標金額は100万円で、期限は10月21日23時59分まで。7月23日13時30分現在、既に146万円の支援が集まっている。音楽再生用モデル「TW-1」の一般販売価格は28,380円(税込)の予定だが、支援プランでは限定500個で44% OFFの15,800円(税込)のプランなどを用意している。製品の配送時期は12月上旬の予定。

完全ワイヤレスの骨伝導イヤフォン「earsopen PEACE」

また、音楽再生だけでなく、搭載した収音用マイクを用いて、聴覚補助を行なうモデル「TWHA-1」もラインナップ。一般販売価格107,800円(税込)のところ、300個限定で49% OFFの55,000円(税込)のプランなどを用意。さらに、イヤフォン部分は「TW-1」と同じだが、ワイヤレスではなく有線のモデル「WR-6」もラインナップ。こちらは一般販売価格10,780円(税込)の予定で、200個限定29% OFFの7,700円(税込)プランなどがある。

音楽再生用モデル「TW-1」の特徴

耳を塞がないため、「究極のながら聴き」が可能になるという完全ワイヤレスの骨伝導イヤフォン。筐体は「i」型で、耳を挟むように装着。世界最小の骨伝導デバイスを、最も骨伝導の能力を発揮するという耳介の内側後方に装着できる形状になっているほか、デバイスホールド部とアーム部を最適設計する事で、従来の骨伝導イヤフォンでは難しかった量感と中低音域を表現。音漏れの低減も実現したという。

筐体は「i」型

さらにIPX7等級の防水設計であるため、「ランニングをはじめとしたスポーツシーンでも安心してお使いいただける」という。

同社は累計10モデル以上の骨伝導製品を開発してきたが、その中で振動デバイスを継続的にアップデート。ハウジング技術も向上させ、今回の完全ワイヤレス化を実現したという

また、第二の聴覚と呼べる、骨を経由した聴覚を活用しているため、消耗する鼓膜経由の聴覚を守りながらのリスニングが可能。若年性難聴の予防策としても活用できるとしている。

装着イメージ

通信方式はBluetooth Ver5.0、プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSP、SPPに対応。充電は専用クレードルで行なう。通話用マイクも装備。動作時間は4時間、充電時間は1時間。外形寸法は36×27×15mm。重量は左右セットで15g。

有線タイプの「WR-6」

有線タイプの「WR-6」は、イヤフォン部分の構造は完全ワイヤレスモデルと同じ。しかし、完全ワイヤレスに必要な基板などが不要であるため、ハウジングの後部が有線モデルはコンパクトになっている。骨伝導デバイス部分などは共通。

入力は3.5mmのステレオミニで、リモコン・マイクも備えている。ケーブルを含まない重量は15g。

充電用専用クレードルのイメージ

聴覚補助向けの「TWHA-1」も

収音用のマイクを備えた、聴覚補助向けの「TWHA-1」もラインナップする。「骨を振動させて音を伝えるので、聴こえに不安のある方のコミュニケーションにも役立つ」という。ただし、「聴覚障害を持たれている全ての方への有効性を保証するものではない」とのこと。

完全ワイヤレス機構と小型化により、聴覚補助製品を身につけているとは周囲から思われることのないスマートでユニバーサルなデザインを追求。集音システムも初代モデルより大幅にアップデートし、「既存の様々な製品と比べても、突然の大きな音や自分の声による違和感が大幅に軽減された、ストレスフリーの聴覚補助機能を実現している」という。

なお、earsopenシリーズ発売以降、ユーザーから「音の聴こえ方が鮮明にな っていくのを感じる」、「骨伝導で聴く音がより大きく感じられるようになった」という体験談も寄せられているとのこと。同社では、「最高品質のデバイスによる骨伝導のヒアリング体験は、人間の使われていなかった能力、すなわち、第2の聴覚を呼び起こす」と分析している。

バッテリの持続時間は、音楽再生で4時間、収音で5時間。充電時間は1時間。外形寸法は36×27×15mm。重量は左右セットで15g。

音を聴いてみる

音楽再生用「TW-1」の試作機を聴いてみた。

イヤリングを装着する耳たぶよりも、上の部分を挟むように装着する。ホールド性が高く、すこし首を振ったくらいではズレない。軽いジョギングでも、ズレずに使用できそうだ。

また、装着した際に骨伝導デバイスが、耳の軟骨の比較的硬い部分にフィットするようになっており、従来の骨伝導イヤフォンよりも、音が聴き取りやすい。また、感じる音のレンジも明らかにワイドレンジになっており、特に中低域がよく聴き取れる。従来の骨伝導は、どちらかというと中高域がメインで、スカスカした音になる傾向があったが、TW-1の場合はバランスの良いサウンドが聴き取れ、骨伝導でありながら、普通のイヤフォンのサウンドに近づいたと感じる。

また、耳の穴に近い場所にホールドするため、例えば耳の裏や、こめかみなどに骨伝導デバイスを当てて聴く機種と比べ、聴こえ方が自然で違和感が少ない。装着安定性の高さ、自然なサウンド、そして自然な聴こえ方が組み合わさリ、使いやすい製品に仕上がりそうだ。