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カラオケ業界初の音声認識搭載「LIVE DAM Ai」。バトル“天下一歌唱会”も

第一興商は、業務用通信カラオケシステムDAMの最上位機種として、音声認識機能やAI深層学習を採用した「LIVE DAM Ai(DAM-XG8000)」を10月1日に発売する。価格は318万円。

LIVE DAM Ai(DAM-XG8000)

LIVE DAM Ai(ライブダムアイ)は、業界初の音声認識機能を搭載したほか、AIの深層学習モデルを採用。Intel製CPUとリニューアルしたヤマハの新音源ボードを搭載。「ハイスペックな“プレミアムライブサウンド”と高精細な“プレミアムリアル映像”を実現」したという。強化した業界最多の本人映像も特徴としている。

「Aiアシスタント」により、マイクに呼びかけると、楽曲予約、キーコントロール、演奏中止などの基本操作が可能。例えば「OK、DAM!~」、「キー上げて、DAM!」などと呼びかけると、声優・冨永みーな、梶裕貴、美容家兼タレント・IKKOの声で応答。ランキングや楽曲発売当時の出来事などを紹介する。

NTTドコモと協力して開発した、AIが楽曲名や歌手名をおすすめするレコメンド技術も搭載。カラオケの歌い手にあわせて、それまでの歌唱履歴から次に歌う楽曲名や歌手名を推測してレコメンドする。第一興商が持つ膨大なユーザーの歌唱履歴や配信された楽曲情報、音源データ、歌詞を解析。ドコモの映像視聴デバイス「ドコモテレビターミナル」で提供している映像配信サービスのレコメンド機能の技術をもとに開発したAIを掛け合わせて開発された。膨大な歌唱履歴から多種多様なグループの歌唱パターンをAIが学習し、歌唱順や周期性からグループ特徴をリアルタイムに推測。歌い手が一人でも、複数人のグループでも適切なレコメンドが行なえるという。

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「ライブサウンド」機能も一新して音質が向上。DAMオリジナルの「ライブドーム」、「ライブホール」のほか、業界初の「東京ドーム」と「ナゴヤドーム」をリアルに再現した音響も新たに搭載。アーティスト本人になったような気分でコンサート会場の臨場感が体感できるという。有名会場の音響は今後も増える予定。

歌唱力を評価する「精密採点Ai(エーアイ)」も採用。DAMの膨大な歌唱データを機械学習することで生まれた「Ai感性」により、人の感情を揺さぶる歌唱を検出して得点化するという。

人気アニメとコラボレーションした「DRAGONBALL カラオケ天下一歌唱会」も用意。歌唱力で孫悟空を勝利に導く新しいバトルゲームで、一定時間ごとの採点結果に応じて攻撃や必殺技を発動。戦いを3回勝ち抜いて優勝すると、このコンテンツ限定の悟空によるヒーローインタビューが楽しめる。また、キャラクターが歌唱に合わせて一緒に歌う採点ゲーム「シンプル採点3D」も利用可能。歌唱力や技法、声量によって、さまざまなリアクションを行なう。

「DRAGONBALL カラオケ天下一歌唱会」などのコンテンツを楽しめる

業界最多となる約22,000曲の楽曲が本人映像に対応。歌唱ランキング上位曲を中心に、J-POPのミュージックビデオ、演歌、アニメ、アーティストのライブ映像などを用意する。

総勢100人の声優が、自身が選曲したアニソンを歌うコンテンツ「あにそんボーカル」では、声優の歌声と本人出演の撮り下ろし映像が初登場する。

そのほか、演歌歌手・水森かおりとデュエットできる「水森かおりプレミアムデュエット」や、男女モデルとデュエットしているような気分が味わえる「バーチャルカラオケ」、鈴木英人、永井博、わたせせいぞうのイラスト作品を背景に歌う「プレミアムアートカラオケ」、YouTubeチャンネル「ポケモン Kids TV」の楽曲が映像と音源そのままにカラオケで楽しめるキッズ向けコンテンツ「ポケモン Kids TV」などが利用できる。

教育芸術社の学校教材に使用されている合唱曲70曲もCD音源で初登場。外国語楽曲も拡充され、定番の洋楽、中国、韓国楽曲のほか、ブラジル、インドネシア、ベトナム楽曲など2,000曲以上を追加。今後も増曲予定としている。

本体デザインも一新、業界最大という13.3インチのフロントパネルと、ライティングで演出する「インフィニティーミラー」を搭載する。

「LIVE DAM Ai」の発売に合わせ、高精度のレコメンド機能を実現するAI技術を搭載したカラオケリクエストコマンダーのデンモクシリーズ「SmartDAM Ai(TM30)」など周辺機器も一新している。

周辺機器のラインナップも一新