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ヤマハ、スマホで自宅からスタジアムに声援届ける“リモート応援”

ヤマハは、自宅でテレビやネット中継を見ながら、スタジアムに声援を届けられるリモート応援システム「Remote Cheerer powered by SoundUD」を開発中。Jリーグクラブのジュビロ磐田と清水エスパルスが協力しており、5月13日にエコパスタジアムにおいて、その実証実験が行なわれた。

Remote Cheerer powered by SoundUDは、スマホアプリなどからボタンをタップしたり声を吹き込んだりするだけで、現場に声援を届けられるシステム。声援は会場各所に設置されたスピーカーから届けられ、どのスピーカーから音を出すかも選択可能。例えば、自宅にいながら応援するクラブのゴール裏より歓声を送るなど、あたかも観客席にいるかのような感覚でリモート応援が楽しめるとしている。

スタジアムでの利用イメージ

実験は、様々なシチュエーションの中から無観客試合を想定して実施。合計58台のスピーカーをスタジアム各所に設置し、ジュビロ磐田、清水エスパルスの両社オフィスなどから、スマホを経由して、歓声や拍手、ブーイングなどの声援を送ったほか、特定の応援団のみがタップ操作でチャント(応援歌)を流せるようにし、それにあわせて参加者全員が手拍子を送ったりすることでシステムの有用性を検証したという。なお、屋外会場を対象としたシステムの活用は今回が初。

エコパでの実証実験イメージ
観客/応援団向けアプリイメージ

5万人収容の大規模スタジアムでも十分な臨場感が得られるほか、既存の設備やアナウンスとも調和が図れること、クラブごとに送音ゾーンを分けることで観客動員時に近い雰囲気作りが行なえることなどがわかり、感染リスクを排除しながら試合を応援できるシステムとしての有用性を検証できたとする。

ヤマハは、無観客試合のみならず、客席を間引いた試合、大声の出せない試合、入院中の子供たちや子育てで多忙の人、障がいを持っているなどの理由から会場に行くのが難しい場合など、様々なシチュエーション下でも声援を届けられるシステムとして普及推進を進めるとしている。