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Bluetooth、LE Audio新コーデック「LC3」仕様書公開。対応製品'21年以降

Bluetooth SIGは14日、パフォーマンス向上や補聴器対応、オーディオシェアリング機能を含む次世代規格LE Audioで採用する新コーデック「LC3」の仕様書を公開した。すでに多くの企業がLC3の実装準備を進めており、LE Audio製品が発売されるのは'21年以降になるという。

既報の通り、LE Audioは今年1月に発表したBluetoothの新しい音声規格。高品質・低電力が特徴という新しい音声コーデック「LC3」(Low Complexity Communication Codec)を採用することで、低データレートでありながら高い品質を保持、開発者はオーディオ品質と消費電力を両立させた製品仕様に仕上げることが可能としている。

LC3により、すでにHD Voice+とVoLTEネットワークで見られるような最先端の高音質な音声サービスをBluetoothヘッドセットで利用可能。またモバイルサービスにおいては、EVSオーディオコーデックの導入により、一段階上のレベルの音質を実現しており、同等レベルの音質がBluetoothデバイスで再現できる、としている。

音楽においても、LC3によって「オーディオの種類を問わず、非常に優れた音質で伝送できる」、「転送量も50%カットされ、バッテリーの持ちが伸び、機器の小型化にもつながる」といった改善が見込めるという。

また、すでに多くの企業がLC3の実装準備を進めており、実際にLE Audioの製品やソリューションが市場に出回るのは来年以降になる見通し。

Bluetoothのホームページでは、LC3のデモが体験できる(※ヘッドフォン視聴推奨)