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PS5向け次世代VRのコントローラー発表。手にフィットする“オーブ型”

新しいVRコントローラーの写真

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは18日、ブログを更新。開発中のプレイステーション 5用の次世代VRシステムの新情報として、新しいVRコントローラーの写真や詳細を発表した。

「従来のゲーム体験を超える没入感と、まるでその場にいるかのような“センス・オブ・プレゼンス”のさらなる追求を目指している」というコントローラー。PS5のDualSenseワイヤレスコントローラーに採用している技術を、このVR用コントローラーにも応用。「VRゲームでも革新的なゲーム体験をお楽しみいただけるようになる」という。

形状は、握った際に自然と手にフィットするオーブ型。手の動きを妨げることなく自由度の高いゲームプレイが可能なことから、「ゲームデベロッパーの皆さんにおかれましても、これまでにないようなゲーム体験を実現させることが可能になる」とする。

エルゴノミクス(人間工学)も重視したデザインで、握った際もバランスが良く、しっくりと手になじむように設計。数十年にわたってPlayStationプラットフォームで発売したコントローラーから得た知見も活かしながら、あらゆる大きさの手で検証を重ね、「結果としてVRのゲーム体験に革新をもたらすこの象徴的なデザインを採用した」という。

プレーヤーは、これまで以上に直感的にゲームを感じ、操作が可能。左右のVRコントローラーそれぞれに「アダプティブトリガーボタン」を搭載。DualSenseワイヤレスコントローラーと同様に、押し込んだ際に抵抗を感じられるようになっている。たとえば、ゲーム内で弓を射る際にその弦の引き絞りを指先で感じられ、「ゲーム体験を新たなレベルにパワーアップさせることができる」とする。

新たなVRコントローラーの形状に最適化した「ハプティックフィードバック」も搭載。ゲーム内でのあらゆる感触をさらに強力に、あるいは手触りやニュアンスが感じられる表現を可能にした。「岩石がごろごろと横たわる砂漠を横断している感覚や、近接攻撃で拳を交わし合う感覚など、感触の違いがはっきりと感じられ、VR体験の要である映像やオーディオをさらに際立たせることができる」とのこと。

コントローラーには、押さずとも触れるだけで指を認識する「フィンガータッチ機能」を搭載。親指、人差し指、中指が置かれる3カ所に備えており、ゲームプレイ中も自然なジェスチャーによる操作が可能。

オーブ表面に点在するトラッキング機構により、VRヘッドセットがVRコントローラーをトラッキングする。

左のコントローラーには、アナログスティック・△ボタン・□ボタン・グリップボタン(L1)・トリガーボタン(L2)・クリエイトボタンを搭載。右のコントローラーには、アナログスティック・×ボタン・〇ボタン・グリップボタン(R1)・トリガーボタン(R2)・オプションボタンを装備。グリップボタンは、たとえばゲーム内のオブジェクトを「つかむ」といった時に使用できる。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントの商品企画、エンジニアリング、デザインチームが協力して作り上げたコントローラーであり、「新たなコントローラーの開発成果に手ごたえを感じますが、一番大切なことはこのコントローラーでどんなゲーム体験がゲームクリエイターさんによって創り出されるかです。まもなく試作バージョンのコントローラーがゲーム開発会社の皆さんのお手元にわたります。本コントローラーを活かした素晴らしいアイディアの数々が待ちきれません」と、コメントされている。