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米Apple、大排気量バイクにiPhoneをマウントしないよう告知。カメラ性能低下の恐れ

米Appleは現地時間の9月10日、iPhoneがハイパワーなバイクエンジンなど、特定の周波数範囲の高振幅振動にさらされると、カメラシステムの性能が低下する恐れがあると告知。バイクなどに直接iPhoneをマウントしないように呼びかける文書を公開した。

iPhoneに搭載されているカメラは、どんな状況でもベストな写真が撮影できるよう設計されており、一部のモデルには光学手ブレ補正(OIS)や、クローズドループ方式のオートフォーカス(AF)が搭載されている。これらのシステムは、動きや振動、重力の影響を自動的に補正し、鮮明な撮影を可能にしている。

OISとクローズドループ式AFは、耐久性も考慮して設計されているものの、OISを搭載した多くの他社製品同様、特定の周波数範囲の高振幅な振動を、直接長時間受けるとシステムの性能が低下し、写真や動画の画質も低下することがあるという。

特に高出力、または大排気量のバイク用エンジンは、強烈な高振幅振動を発生させ、その振動がシャーシやハンドルなどに伝達されるため、こういったエンジンを搭載するバイクに、iPhoneをマウントすることは推奨しないと呼びかけている。

スクーターやモペッド(原付バイク)など、小出力のエンジン搭載車や電動バイクの場合は、振動の振幅が比較的小さくなるものの、OIS、AFシステムの破損リスクを軽減するために防振マウントを使っての装着を推奨。また、この場合でも可能な限りリスクを抑えるべく、長時間の使用は避けるように呼びかけられている。

iPhoneのOISは、iPhone 6 PlusとiPhone 6s Plus、iPhone SE(第2世代)を含むiPhone 7以降、クローズドループ式AFもiPhone SE(第2世代)を含むiPhone XS以降の端末に搭載されている。