夕方16時頃から“ほぼ皆既”の部分月食。国立展望台などがライブ配信

国立天文台は、19日夕方から宵にかけて発生することが予報されている部分月食について、東京・三鷹キャンパスから観測した様子をライブ配信する。配信時間は16時から20時。

月食は、月が地球の影に入ることによって起こる現象。地球の影(本影)によって全て隠される「皆既月食」と、一部が隠される「部分月食」があり、今回の月食は部分月食ながら、月の大部分(直径の97.8％)が影の中に入り込む「ほぼ皆既」の「たいへん深い部分月食」だという。

部分月食の始まりは、16時18.4分。北海道や東北地方北部を除く地域では、月食の始まりは月が地平線の下にあって見られず、月が欠けた状態で空に昇ってくる月出帯食となる。今回の月食は、とくに前半で月の高度が低いため、東の空が開けた場所での観察を勧めている。

月が最も欠けて見える、食の最大は18時2.9分。皆既月食の場合には、完全に影の中に入った月が赤黒い色(赤銅色)になって見えることが多いが、多くの部分月食では影の部分の色は暗いだけではっきりしないという。ただ今回の部分月食では、月の大部分が影に入るため、食の最大の頃には「影の部分が色づいて見えるかもしれない」としている。

その後、空を昇りながら地球の影から出ていき、19時47.4分には月が影から離れ、部分月食が終わるという。

ウェザーニュースも部分月食を生中継

24時間生放送の気象情報専門チャンネル「ウェザーニュースLiVE」でも部分月食の様子を配信。北海道なよろ市立天文台、福島県星の村天文台、阿南市科学センターと、当日の天気に合わせてもう1カ所を追加し、国内4カ所から生中継する。配信時間は17時から。