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"CGの線に手書きの強弱”ポリゴン・ピクチュアズが新アニメに自社開発ソフト

A:従来のソフトウェアを使用したキャラクターのライン
B:PPixelを使用したキャラクターのライン
C:PPixelを使用したキャラクターのライン(ラインのみを表示)

ポリゴン・ピクチュアズは、「コードギアス」シリーズの谷口悟朗によるTVアニメ「エスタブライフ グレイトエスケープ」の制作に、同社開発のレンダリングソフトウェア「PPixel」を初めて全面導入したことを発表。

PPixelは、近年多様化する映像表現において、独自性のあるルックやスタイル表現の実現を目的として開発されたもの。3DCGをセル画(手描き)アニメーションのように表現する手法「セルルックCGスタイル」をはじめとする、NPR(Non Photorealistic Rendering)表現に特化している。

「エスタブライフ グレイトエスケープ」全てのキャラクターとCG背景に、PPixelを導入。キャラクターを形作るラインを、従来のソフトウェアでは難しかった手描きのように強弱をつけた線で表現されている。

A:従来のソフトウェアを使用したキャラクターのライン
B:PPixelを使用したキャラクターのライン
C:PPixelを使用したキャラクターのライン(ラインのみを表示)

前髪が透けて眉が見えるといった表現を、まとまった一つのレイヤーで行なえ、作業の効率化にも貢献。さらに、高速な処理や、レンダリング時間の短縮などにより、自由なカメラワークやダイナミックな動きといった利点はそのままに、ハイクオリティな映像を高い生産性で制作できるという。

今後、同社が制作する他作品においても、それぞれの作品の個性に合わせ、PPixelの新機能の追加開発が行なえる点も特徴。

谷口悟朗オリジナル企画『エスタブライフ』プロジェクトPV