PSP対応の動画配信システムをIIWがSaaS提供

-コンテンツ利用条件を配信事業者が設定可能


サービス概念図

3月9日発表



 株式会社インプレスイメージワークス(IIW)は9日、メモリースティック内の動画再生が可能な機器を対象とした動画配信システムを、配信事業者向けに提供開始すると発表した。このシステムを利用することで、PSPやウォークマン向けの動画配信サービスを、配信事業者が独自に運営できるようになる。

 サービス名称は「WLS for PD」(White Label Service for Portable Device)。同日より申込みを受け付け、サービス開始時期は4月を予定。インターネットを通じたSaaS(Software as a Service)で提供される。利用料金は、初期費用が20万円、月額利用料が8万円からとなる。

 ソニーの動画フォーマット「Memory Stick Secure Video Format」規格に対応した配信システム。このフォーマットの動画は、PSPなどで再生できる。クレジットカードやWebMoneyなどによるオンライン課金システムも併せて提供。著作権保護規格「EMPR」(Embedded Memory with Playback and Recording Function System)もサポートする。

 特徴は、コンテンツの利用条件を配信事業者が設定できることで、ターゲットとする層に最適化した配信サイトを独自に運営できる点。映画やアニメ、お笑いなどの娯楽作品のほか、教育や企業研修といったビジネス向けコンテンツの配信などに利用可能。

 インプレスイメージワークスは、コンテンツの暗号化やストリーミング配信/DRMライセンス付与、課金プラットフォームの各アプリケーションをSaaSで提供。ユーザーは、PCでダウロードしてポータブルプレーヤーに転送する方法や、無線LAN経由でプレーヤーへダイレクトにダウンロードする方法などで視聴できる。


(2009年 3月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]