NEC、関連情報をわかりやすく配置するUI構築技術を開発

-同心円状に表示して視覚的に比較。IPTVなどに適用可


画面イメージ

6月9日発表


 NECは9日、組織や人脈の繋がり、類似した番組など、お互いに関連を持つ情報をわかりやすく表示するユーザーインターフェイス(UI)を構築する技術を開発したと発表した。

 このUI技術は関連性の強さを距離で表し、同心円状に関連情報を配置することで限られた画面領域の有効利用を実現するもの。ユーザーが着眼している情報とほかの情報との関連度合いの強さを距離に反映して表示。関連性の程度の違う情報を視覚的にわかりやすく比較することが可能だという。ユーザーの着眼点が変わっても、それに応じて表示することがもできる。

 また、データ構造とUIを分離して設計しているため、調べる対象が変わっても表示の変更が可能。さらに、ユーザーの意思で情報の表示範囲を自由に拡大/縮小でき、より狭い領域での表示にも対応する。

 製品の設計/評価を手がけるNEC中央研究所所属のUI専門家によると、自分に興味のある分野と関連性のある新たな情報が見つけやすいなど、散策的に情報を探す場合に有効であるいう結果がでたという。

 NECでは今後も同UIの開発を進め、本手法をインターネットTV上での番組関連表示UI開発に適用するとともに、デジタル放送などの様々なソリューションへの適用も行なっていくとしている。


(2009年 6月 9日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]