「薄型テレビではエコポイント効果が顕著に」

-シード・プランニング調査。4割が購入を前倒し


7月27日発表


 株式会社シード・プランニングは、「エコポイント活用によるグリーン家電購入動向調査」の結果を発表した。

 同調査は、5月15日から6月30日までに薄型テレビ、冷蔵庫、エアコンのエコポイント対象3製品のいずれかを購入した400人(エコポイント適応外の機種含む)と、今後2年以内に購入を予定している400人の合計800人(20歳以上の男女)に対して実施したWebアンケートを基にしている。

エコポイントの影響(シード・プランニング調査)

 期間中に製品を購入した人へのアンケートでは、400人のうち、約6割が地上デジタル放送対応テレビを購入。次いでエアコン、冷蔵庫となっている。購入者のうち78.3%/313人がエコポイント対象の商品を購入しており、テレビでは84.6%(234人中198人)、エアコンでは68.9%(132人中91人)、冷蔵庫では76.8%(95人中73人)がエコポイント対象の製品(グリーン家電)を購入したという。

 また、グリーン家電を選択した人のうち、「予定より購入を早めた」とする人が、地デジ対応テレビでは42.4%(198人中84人)と多かったことから、「テレビではエコポイント効果が顕著」と分析している。

 人気の高いエコポイント交換商品は、「一般商品券」や「クレジット系商品券」、「流通系プリペイドカード」といった、商品を特定せず流通性の高いものが上位を占めている。次いで、おこめ券やビール券などの「生活関連券」。地域型商品や省エネ商品・サービスのニーズは低いとする。

 全体(800人)を対象にした認知経路調査では、テレビが8割と最も多い。次いで、新聞が3割、Webや店頭で2割強などとなっている。

 同社では、「エコポイントは地デジ普及に貢献している。新規購入のみならず、買い増し、買い替えにも効力を発揮する」と分析。同調査をもとに2010年の地デジ世帯普及率を2010年3月時点で73.9%、2011年3月時点で87.3%と予測している。


(2009年 7月 28日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]