ソニー、日本初の3Dライブ生中継を実施

3D生中継会場の銀座ソニービル

　ソニーとソニーミュージックエンタテインメントは14日、ソニーミュージックが主催したライブイベント「Winternet'10バレンタイン・スペシャルライブ supported by Ghana」の模様を3D生中継する「3Dプレミアムライブ」を開催した。ライブコンサートの3D生中継は国内で初めてという。

　ライブは東京 渋谷の「SHIBUYA-AX」で開催され、ソニーミュージック所属の清水翔太さん、AZUさん、SCANDAL、福原美穂さん、ONE☆DRAFTなどのアーティストが参加。渋谷のライブ映像を銀座ソニービル8階のOPUSで3D視聴可能にするというもの。

　SHIBUYA-AXには、ソニー製の業務用3D映像収録機材を5台設置し、ライブイベントを3D撮影。カメラは、ソニー製の「HDC-950」やマルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-1500」をそれぞれ2台用意し、CCDブロックアダプタと組み合わせて専用の3Dリグに取り付けて会場に設置。3D映像を撮影した。音声も5.1chで収録した。

SHIBUYA-AXでは、5台の3Dカメラを用意して撮影

配布された3Dメガネ

　SHIBUYA-AXの3D撮影映像を生中継し、ソニービルのOPUSの200インチスクリーンに上映。OPUSでは80名の観客が専用の眼鏡を装着し、ライブ視聴した。

　偏光メガネを利用した映像は自然な立体感が感じられ、しばらくするとメガネをかけていることを忘れるほど。若干違和感を感じたのは、ONE☆DRAFTのメンバーが手を回し、客を煽った際に残像感を覚えた程度だった。色の退色や変化もほとんど感じられず、ライブ中は3D、ライブの合間の司会者とのトークは2Dという構成となっていたたが、メガネをかけたままでも問題なくライブを楽しむことができた。

　ライブの後半にはスペシャルゲストの清水翔太さんに加え、加藤ミリヤさんも登場。会場を盛り上げた。

AZUさんも3D映像で登場	ONE☆DRAFT	福原美穂さんはLoving' youやデビュー曲のCHANGEを披露

3Dライブ生中継会場となったOPUSの模様

　今回のライブイベントの3D収録映像は、3月13日から4月4日まで、ソニービルのOPUSにて上映する予定(3月17日を除く)。また、3月14日19時から2D放送ながら、「MUSIC ON! TV」でも放送予定としている。

SCANDAL	ONE☆DRAFT	ロッテとソニーミュージックのアーティスト発掘プロジェクトでグランプリを獲得したuniverseも登場

AZUさん	福原美穂さん	清水翔太さん	加藤ミリヤさん(右)もシークレットゲストとして登場

司会はタレントの茂木淳一さんとフォンチーさんが担当。フォンチーさんはカメラの前でパンチを繰り出し、3D観覧者がよけるといった遊びも。茂木淳一さんはバレンタインの思い出について、「一人が好きなんです。寝る前にWikipediaを6時間調べたりとか……」と自虐的なトークを披露した	中継会場となったOPUSにはタレントのパックン・マックンも登場。主にマックンが「3DについてはWikipediaで調べてください」などの軽快なジョークで笑いを誘った。