ティアック、24bit/48kHz対応リニアPCMレコーダ2モデル

-可動式マイク搭載で実売18,000円の「VR-20」など


VR-20

2月下旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


 ティアックは、24bit/48kHz録音に対応したリニアPCMレコーダ2モデルを2月下旬より順次発売する。

VR-10

 価格はともにオープンプライス。店頭予想価格と発売時期は、可動式マイクを搭載した「VR-20」が18,000円前後の見込みで3月上旬発売、無指向性マイク内蔵の「VR-10」が15,000円前後の見込みで2月下旬発売。カラーはそれぞれブラック(B)とホワイト(W)の2色を用意する。

 2モデルとも、ステレオコンデンサマイクを搭載したリニアPCMレコーダ。プロ用機で培ったという同社の録音技術を投入し、最高24bit/48kHzレコーディングに対応。音楽やフィールドレコーディング、会議、インタビューなどに使用でき、ビジネスからプライベートまで、様々な用途に対応できるとしている。本体背面に卓上録音時に利用できるスタンドを装備する。


VR-20の側面VR-10の側面

 記録メディアはmicroSD/SDHCカードで、本体側面にスロットを搭載。32GBまでのカードが利用できる。2GBのmicroSDカードが同梱する。

 録音形式はWAV(リニアPCM)またはMP3。ステレオ時の録音品質は、WAVが16/24bit、44.1/48kHzから選択可能。MP3では44.1kHz、64/128/192/320kbpsから選べる。モノラル時はWAVが16bit/44.1kHzで、MP3が32/64/96/160kbpsから選択できる。

 2モデルの違いは搭載するマイク。VR-20は単一指向性の可動式マイクを搭載。レコーディング状況によって最適なポジションにマイクを動かすことが可能で、インタビューや講義などの録音に最適な「インタビューポジション」(X-Y方式)、コンサートなどのステレオ音源の録音に最適な「ミュージックポジション」(A-B方式)、卓上の会議録音などに最適な「カンファレンスポジション」(A-B方式)の3種類のポジションで録音できる。

 VR-10は無指向性マイクを本体上部に内蔵。「録音感度」スイッチを搭載し、講義や会議の時は「高」または「低」、音楽録音の時は「マニュアル」など、レコーディング状況によって切り替えて使用できる。

 マイク以外の仕様はほぼ共通。録音機能として、録音レベルを自動調整する「オートゲインコントロール」(2段階切替)や、細かいレベル調整が可能な「マニュアルレベル設定」、録音音質の補正機能、低域ノイズカット機能、タイマー録音機能などを搭載。

 入力信号に応じて自動的にレコーディングを開始/一時停止する「自動録音機能」や、最大ファイルサイズ(2GB)に達すると、新たなファイルを作成して継続録音できる機能、録音操作2秒前からの音を録音する「プリレック」機能なども備える。

 再生機能は、0.5倍~2倍までの再生速度可変や、1~10秒、20秒、30秒の範囲設定が可能な「ちょっと戻り再生機能」、区間リピートなどを搭載。再生音質の補正フィルタ機能や、再生時のノイズキャンセル機能なども利用できる。

 内蔵マイクのほか、マイク(プラグインパワー対応)/ライン兼用入力端子を装備。ライン出力/ヘッドフォン端子も備える。またUSB 2.0端子を搭載し、録音ファイルをパソコンに転送可能。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.2以上。

 液晶ディスプレイは96×96ドットのバックライト式。100mWのモノラルスピーカーも搭載する。電源は単4電池2本、またはUSBバスパワーで駆動する。外形寸法と重量は、VR-20が139.5×37×15mm(縦×横×厚み)/56g(電池含まず)、VR-10が121×37×15mm(同)/51g(同)。イヤフォンなどが付属する。


(2010年 2月 16日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]