マランツ、AudioQuest製のEthernet対応HDMIケーブル

　マランツ コンシューマー マーケティングは、AudioQuest製ケーブルの第2世代シリーズ「Indulgence」(インダルジェンス/至福)を発表。HDMIケーブル7製品を3月より、USBケーブル5製品を4月より順次発売する。価格は下表の通り。

■ HDMIケーブル

最上位モデルの「Diamond」

　HDMI Ethernet Channnel(HEC)に対応したHDMIケーブル。7モデルとも、8mの長さまではHigh Speed With Ethernetに、それ以上ではStandard Speed Ethernetに対応する。また、オーディオリターンチャンネル(ARC)にも対応し、1本で双方向の音声伝送を可能としている。

　共通の特徴として、プラグのメタル部分は従来の2ピース構造から、1ピース構造に変更。接点ロスを大幅に低減した。メタル部分を支持するプラグボディは、従来より小型/軽量のモールドタイプを新開発。通線が容易に行なえ、長期間に渡る機器への負担を軽減するという。

　Diamond/Coffee/Vodkaの上位3モデルには、プラグ部にシルバーコーティングを採用。導体として理想的な素材であるシルバーを用いて、ニッケル中間層を持たない独自のメッキ処理を施している。

　全モデルにおいて、プラグと導体の接合にはコールド・ウェルディング(冷間溶接)を採用し、ハンダを使用せずにプラグと導体を強固に圧着。ロスとカラーレーションの低減を図っている。

Carbon	Vodka	Coffee

　導体はいずれのモデルもソリッド・コア(単線)。Diamond/Forest以外は、ソリッド・コア周囲にそれぞれ厚さが異なるシルバーコーティングを施しており、Cinnamonは1.25%、Chocolateは2.5%、Carbonは5%、Vodkaは10%のコーティングを使用している。

　最上位のDiamondは、100%ソリッド・シルバーのPSS(パーフェクト サーフェス シルバー)を導体に採用しており、シルバーコーティングは不要。そのほかの製品の導体はLGC(ロング・グレイン・カッパー)。

　DiamondとCoffeeは絶縁体に一定の電圧をかけることで安定した状態の保持を図る「ダイエレクトリック・バイアス・システム」(DBS)を採用。いずれも72VのDBSを搭載している。

　長い距離に渡り安定した映像/音声を伝送するため、ケーブル内の導体が正確なツイステッド・ペアを形成、維持するという精密ケーブルツイストマシンの第2世代バージョンを採用している。

Forest	Cinnamon	Chocolate

Forestのコネクタ部	Cinnamonのコネクタ部	Chocolateのコネクタ部

■ USBケーブル

最上位モデルの「Diamond」

　パソコンをオーディオ機器として利用する場合の接続を想定したUSB 2.0ケーブル。コネクタ形状はタイプA-B。
AudioQuestのHDMI/同軸デジタルケーブルなどに用いられるものと同様の導体や、ケーブルの配置、絶縁材の吟味などで高音質化を図っている。

　導体は、最上位のDiamondがPSS、それ以外はLGCを採用。Cinnamon/Carbon/Coffeeにはそれぞれ1.25%/5%/10%のシルバーコーティングを導体に施している。上位2モデルにはDBSを採用。Coffeeは48V、Diamondは72VのDBSを採用している。

Forest	Cinnamon	Carbon	Coffee