ドルビー、3D映画対応の「ドルビーサラウンド 7.1」

-6月公開の「トイストーリー3」で採用


3月15日(現地時間)発表


 ドルビーラボラトリーズは15日(現地時間)、米国ラスベガスで開催された映画関連イベント「ShoWest 2010」において、新しい映画館/デジタルシネマ向け音響フォーマット「ドルビーサラウンド 7.1」を発表した。

 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズとピクサーアニメーションスタジオと協力し、北米の映画館で6月から上映予定の「トイストーリー3」の3D上映に導入される。

 ドルビーサラウンド 7.1は、2D作品だけでなく、3D作品への対応を強化。3D映像作品において、制作者が音響ミックスを行なう際に、映画館内の音の配置を自在に設定機能を提供する。これにより、3Dの視覚要素と音響を連動させ、コンテンツ制作者はよりドラマチックな臨場感を提供できるとする。

 具体的には、左、センター、右、LFE、左サラウンド、右サラウンド、左バックサラウンド、右バックサラウンドの8チャンネルで構成。そこに、4つのサラウンドゾーンを用意し、映画館での音響チャンネルをより高度に編成できる。既存の左/右サラウンドと新しい左右のバックサラウンドを組み合わせ、全方位にわたるパンニングの方向感の向上をもたらすという。

 ドルビーサラウンド7.1の発表に合わせ、対応のシネマプロセッサ「ドルビーCP650/P750」も提供する。


(2010年 3月 19日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]