海賊版「ONE PIECE」などDVD9枚組を販売した二人を逮捕

-海外正規品として販売。別々の事件で逮捕


5月26日発表


 千葉県警は26日、インターネットオークションを悪用し、権利者に無断で複製された「ONE PIECE」DVD9枚組みを販売した著作権法違反の疑いで、沖縄県国頭郡の無職男性(42歳)と千葉県市原市の会社員男性(30歳)の二人を、千葉地検に送致した。社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が26日に明らかにしたもの。

 2件は別々の事件だが、ACCSでは「それぞれ男性らが販売していた海賊版が酷似していることから、海賊版の入手先が同じ可能性もあるとみられる。インターネットオークション上では、ほかにも、海外で作られた海賊版を『海外正規品』として出品する事例が確認されている」と分析している。

 沖縄県国頭郡の無職男性と千葉県市原市の会社員男性が販売していたのは、東映アニメーションが著作権を有する劇場用アニメーション映画「ONE PIECE」などを無断で複製したDVD9枚。手口も同じで、海外から購入したと見られる海賊版DVDを出品した上で、「海外正規品」と説明していた。なお、出品していたDVD9枚1セットは、正規にはセット販売されていない。収録されていた内容を合算すると、正規品価格は45,085円。

 沖縄県国頭郡の無職男性は3月2日に、東京都の男性に6,800円で販売。千葉県市原市の会社員男性は3月23日に、東京都の男性に5,500円で販売していた。

 いずれも、千葉県警の捜査員がサイバーパトロールで発見し、ACCSを通じて著作権者に連絡した。沖縄県国頭郡の無職男性は千葉県東署が5月24日に逮捕し、千葉地検に26日に送致。千葉県市原市の会社員男性は千葉県君津署が25日に逮捕し、千葉地検木更津支部に26日に送致した。

 逮捕同日に行なわれたいずれの家宅捜索でも、パソコンや海賊版DVDなどが押収された。千葉県市原市の会社員男性は、警察の調べによると、小遣い稼ぎのために海賊版を販売していたことを供述しているという。



(2010年 5月 27日)

[AV Watch編集部 古川 敦]