ソニー、3波Wチューナで2番組AVC録画の新「VAIO」

-新録画ソフト採用。自動起動録画や書き出し強化


VPCL139FJ/T

6月19日より順次発売

標準価格:オープンプライス

 ソニーは、PC「VAIO」シリーズの夏モデルを発表した。液晶一体型の「VAIO L」、「VAIO J」シリーズと、ノートPCの「VAIO F」シリーズにデジタルチューナ搭載モデルを用意。一部モデルで3波のダブルチューナを搭載し、MPEG-4 AVC/H.264のトランスコーダも2基搭載。2番組を最大約7倍の長時間録画モードで同時録画できるのが特徴となっている。

 デジタルチューナ搭載モデルのラインナップは以下の通り。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。

タイプシリーズ名型番AV機能ディスプレイ店頭予想価格発売日
ボードPCLシリーズVPCL139FJ/T・地上/BS/110度CS
 デジタルチューナ×2
・AVCトランスコーダ×2
・BDドライブ
24型フルHD
タッチパネル
245,000円前後6月19日
VPCL138FJ/S・T・地上/BS/110度CS
 デジタルチューナ×2
・AVCトランスコーダ×2
・BDドライブ
24型フルHD215,000円前後6月19日
JシリーズVPCJ119FJ/B・W・地上/BS/110度CS
 デジタルチューナ×2
・AVCトランスコーダ×2
・BDドライブ
21.5型フルHD
タッチパネル
220,000円前後6月19日
VPCJ118FJ/BI・WI・P・地上/BS/110度CS
 デジタルチューナ×2
・AVCトランスコーダ×2
・BDドライブ
21.5型フルHD200,000円前後6月19日
VPCJ117FJ/BI・WI・P・地上デジタルチューナ×2
・DVDスーパーマルチドライブ
21.5型フルHD160,000円前後6月19日
ノートPCFシリーズVPCF129FJ/BI・地上デジタルチューナ×2
・AVCトランスコーダ×2
・BDドライブ
16.4型フルHD255,000円前後6月19日
VPCF128FJ/B・地上デジタルチューナ×2
・AVCトランスコーダ×2
・BDドライブ
16.4型フルHD195,000円前後6月26日
VPCF127FJ/W・地上デジタルチューナ×2
・DVDスーパーマルチドライブ
16.4型フルHD175,000円前後6月19日

 テレビ視聴・録画ソフトの「Giga Pocket Digital」を強化。さらに、AVCのトランスコーダを2基搭載したモデルもラインナップ。ハイビジョン解像度で、約7倍(DR 24Mbpsに対して長時間3.5Mbpsの場合)の録画が可能。トランスコーダを2基搭載する事で、2番組を同時に長時間録画する事もできる。

 予約録画に対応し、PCの電源をOFFにしていても、予約時間前に自動起動して録画を開始する機能を追加。録画時の利便性を高めている。また、録画番組が複数ある場合、自動でフォルダを作成し、同じ番組名の番組を1つのフォルダにまとめ、一括してディスクに書き出しやすくなっている。

 再生面では音声付早見再生機能も装備。ユーザーの好みや視聴している時間帯に合わせて、VAIOに蓄積した映像、静止画、音楽、Web動画などを自動検索し、ユーザーにオススメする「Media Gallery」と連携でき、「Giga Pocket Digital」で録画した番組を「Media Gallery」上のおすすめ映像として提案してくれる。

 さらに、録画時にモバイル用書き出しファイルを常に同時録画するようになっており、地上デジタルだけでなく、BS/110度CSデジタル放送の録画番組をウォークマンにダイレクト転送できる。メモリースティックに書き出し、プレイステーション・ポータブル(PSP)で視聴する事も可能。モバイル書き出し用映像のビットレート/フレームレートも向上させ、従来よりも高画質になっているという。

新しい3波チューナのモジュール1波(地デジ)チューナのモジュール

■ Lシリーズ

 Lシリーズは全モデルで地上/BS/110度CSデジタルの3波ダブルチューナと、AVCトランスコード機能を装備。ディスプレイは24型フルHD液晶(1,920×1,080ドット)で、高画質エンジン「Motion Reality HD」も装備。ハイビジョン番組を本格的な画質で楽しめるという。

 さらに最上位の「VPCL139FJ/T」は、タッチパネル仕様となっており、Windows 7のタッチ機能を活用したアプリが使用可能。

 NVIDIA GeForce 310M GPU(ビデオメモリ512MB)も搭載しており、HD映像の編集や、Blu-rayビデオの再生時にCPUへの負荷を軽減できる。また、HDMI入力も装備。PlayStation 3やHDMI出力付のビデオカメラを接続して映像を表示するなど、OSを起動せずにディスプレイとして活用する事もできる。

 OSはWindows 7 Home Premium 64bit版で、CPUはCore2 Duo E7600(3.06GHz)。メモリは4GB。HDD容量は1TBで2モデル共通。


■ Jシリーズ

VPCJ119FJ/W
 Jシリーズで3波ダブルチューナとAVCトランスコード機能を備えているのは「VPCJ119FJ/B・W」、「VPCJ118FJ/BI・WI・P」。VAIOオーナーメード/法人向けカスタマイズモデルで同機能を選択する事もできる。「VPCJ117FJ/BI・WI・P」は地デジチューナを2基搭載し、AVCトランスコード機能は備えていない。

 ディスプレイは21.5型のフルHD液晶。「VPCJ119FJ/B・W」はタッチパネル仕様で、Windows 7のタッチ機能が利用でき、タッチ対応お絵かきソフト「YouPaint」も搭載。タッチ操作で直感的なアプリケーション選択が可能なランチャー「VAIO Gate」なども備えている。

 「VPCJ119FJ/B・W」と「VPCJ118FJ/BI・WI・P」のOSはWindows 7 Home Premium 64bit版で、CPUはCore i5-450M(2.40GHz)、メモリは4GB。HDD容量は1TBで共通。「VPCJ117FJ/BI・WI・P」はCore i3-350M(2.26GHz)で、メモリ4GB、HDD容量は500GB。



■ Fシリーズ

VPCF129FJ/BI
 AV機能を充実させたノートPC Fシリーズは、16.4型フルHD液晶を搭載し、高画質エンジン「Motion Reality HD」も装備。チューナは地上デジタルのダブルチューナのみで、3波モデルは無い。「VPCF129FJ/BI」、「VPCF128FJ/B」は2基のAVCトランスコーダも搭載。「VPCF127FJ/W」は地デジダブルチューナだが、AVCトランスコーダは備えていない。

 搭載OSは全てWindows 7 Home Premium 64bit版。「VPCF129FJ/B」と「VPCF128FJ/B」はCPUが異なり、「VPCF129FJ/BI」はCore i7-740QM(1.73GHz)を採用。「VPCF128FJ/B」はCore i5-450M(2.40GHz)。メモリは4GB、HDD容量は500GBで共通。「VPCF127FJ/W」はCore i3-350M(2.26GHz)で、メモリは4GB、HDDは500GB。



(2010年 6月 8日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]