SCE、PS3用一体型フロントサラウンドシステムを秋発売

-19,800円。モーションコントローラ「Move」詳細も


PS3(右)と並べたところ

2010年秋発売

標準価格:19,800円

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、PlayStation 3用のサラウンドサウンドシステムを今秋に日米欧アジアの各地域で発売する。日本での価格は19,800円。名称は「サラウンドサウンドシステム」で、型番は「CECH-ZVS1」。

 また、PS3用の新しいコントローラーとして「PlayStation Moveモーションコントローラ」も発表。9月15日より欧州・アジア地域で発売されるが、日本では10月21日発売。価格は3,980円となっている。また、モーションコントローラの操作を補完する、片手用のコントローラ「PlayStation Moveナビゲーションコントローラ」も同時に2,980円で発売される。


■ サラウンドサウンドシステム

 光デジタル音声入力、アナログ音声入力を備えた、一体型筐体のサラウンドシステム。ソニーのバーチャルサラウンド技術「S-Force PROフロントサラウンド」などを採用し、ユーザーの前面に設置するだけで臨場感のあるサラウンドが体験できるという。PS3以外とも接続可能で、各種デコーダも内蔵。市販のケーブルでプレイステーションポータブル(PSP)などと接続する事も想定している。

一体型システムとなっている
付属のリモコン
 デコード可能なフォーマットはドルビーデジタル、DTS、AACと、リニアPCM。リニアPCMは2chまでとなる。「サウンドフィールド」モードとして、「DYNAMIC」(迫力ある低音と高音で、臨場感のある音質)、「STEREO」(ステレオ音声のゲームに適しており、マルチチャンネル音声はダウンミックス)、「VIVID」(幅広い音層でサラウンド効果を強調)、「STD」(音割れや音切れを防ぎ、ソース本来の音質が楽しめる)から選択可能。いずれもゲームサウンドデザイナーによって最適化されたモードだという。

 さらに、サウンドフィールドと合わせて使用可能な、「ナイトモード」(夜などに小さい音量でも音響効果やセリフの明瞭さを失わずに聞くモード)、「ダイアログモード」(ゲーム内のセリフをはっきり聞くモード)も用意する。

 ユニットは、フロントスピーカーとして50×90mmのユニットを2基、サブウーファとして65mm径のユニットを2基搭載。サブウーファ部には65mm径、4基のパッシブラジエータも備えている。アンプの出力はフロント部が10W×2ch(6Ω)、サブウーファが15W+15W(8Ω)。

 電源は付属のACアダプタを使用。無音状態や、操作しない状態が約30分以上続くと、自動的に電源が切れるオートスタンバイ機能も備えている。外形寸法は約720×87×85mm(幅×奥行×高さ)、重量は約2.4kg。光デジタルケーブルやリモコンが付属する。



■ PlayStation Moveモーションコントローラ

周辺機器の充電スタンドにPlayStation Move(右)と、ナビゲーションコントローラ(左)を乗せたところ
 約46×200mm(直径×高さ)の、棒状のコントローラーで、PS3用USBカメラ「PlayStation Eye」を用いてコントローラーの動きを検出。体感型ゲームで活用できる新しいコントローラーとなっている。

 そのため、使用するためにはPlayStation Eyeが必要。PlayStation MoveとPlayStation Eye、そしてPlayStation Move専用ソフト「Sing and Draw(仮称)」をセットにした「PlayStation Moveスターターパック」も数量限定で5,980円で発売する。また、現在発売中のPlayStation Eyeから、同梱の専用ソフトウェアを除いたカメラ単体も同日に2,980円で発売される。

 専用・対応ソフトは、「バイオハザード5 Alternative Edition」や、「BIG 3 GUN SHOOTING」、「EyePet (仮称)」、「スポーツチャンピオン」、「街スベリ」などが予定されている。

 また、PlayStation Move用周辺機器として、PlayStation Moveとナビゲーションコントローラ用の充電スタンド(2,480円)、PlayStation Moveに取り付け、コントローラを銃のように持つことができる「PlayStation Moveシューティングアタッチメント」も1,480円で秋に発売予定としている。

PlayStation Moveに取り付けて銃のように持てるシューティングアタッチメント



(2010年 6月 16日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]