ボリビア、地デジ日本方式採用を決定。10カ国目の採用

　ボリビア多民族国は7月5日午前10時すぎ(現地時間)、地上デジタルテレビ放送方式の規格として日本方式(ISDB-T方式)の採用を決定した。海外でのISDB-T方式の採用は、ブラジル、ペルー、アルゼンチン、チリ、ベネズエラ、エクアドル、コスタリカ、パラグアイ、フィリピンに続いて10番目の国となる。

　総務省では「これにより、南米諸国(ガイアナ及びスリナムを除く)すべてにおいて、地上デジタル放送方式が決定されたこととなる」としている。

　総務省はこれまでに、ボリビア政府関係者に対し、関係省庁、放送事業者、メーカー、研究機関などと連携して、専門家を派遣してのセミナー開催、送信機などを搬送しての試験放送の実施や、方式検討担当者を日本に招聘して研修を実施。日本方式の採用に向けた働きかけを継続して行なってきたという。

　その結果、ハイビジョン放送と同時にワンセグなどの移動端末向け放送サービスが提供可能であること、干渉に強く車内や山がちな場所においても良好に受信ができることなどが評価され、日本方式の採用を決定を、チョケワンカ外務大臣が発表した。

　今後の取り組みとして、関係省庁及び関係機関と連携の上、ボリビアにおける日本方式の円滑な導入に向けて、技術協力、人材育成等の支援を実施していく予定で、協力内容に関する覚書案について協議中としている。