TBS、ホワイトスペース特区で地上波3D放送

　TBSテレビは、総務省から「ホワイトスペース特区」の先行モデルに選ばれたことを受け、8月7日から赤坂サカスにおいて放送実証実験を開始する。実装実験ではホワイトスペースを活用したエリア放送のほか、ハイビジョン放送や地上波初の3D放送にもチャレンジする。

　ホワイトスペースとは、テレビ放送などに割り当てられている電波帯の中で、地理的条件などによって、ほかの目的にも利用可能な周波数。総務省では、2009年12月から2010年7月まで、ホワイトスペースに活用できる具体的な周波数の調査や具体的なモデル事業などについて、検討を行なっていた。その結果、7月30日にTBSテレビを含む10社11事業をホワイトスペース特区の先行モデル地区に決定した。

　TBSでは、2012年までの間、赤坂地区の地元企業や商店街と連携した広告放送や、放送利用のデジタルサイネージなどのビジネストライアルを実施。新規ビジネス開拓や赤坂地区の地域活性化などを目指すとしている。

　また、総務省では2015年までにホワイトスペース特区の全国展開も視野に入れているため、TBSテレビでは赤坂サカスでのトライアルを全国展開する可能性もある、としている。