ソニー、EX600などカナル型イヤフォンEXシリーズ3機種

-24,675円「EX600」や12,390円「EX510SL」など


MDR-EX600を耳型に装着したところ。ケーブルを耳裏に這わせるフレキシブルイヤーハンガーを使った装着方法を採用している

 ソニーは、カナル型(耳栓型)イヤフォンの新モデル3機種を10月23日より順次発売する。発売日と価格は「MDR-EX600」が10月23日で24,675円、「MDR-EX510SL」が11月10日で12,390円、「MDR-EX310SL」が11月10日で6,195円。

 なお、これらの上位機種となり、液晶ポリマーフィルムを振動版に使った「MDR-EX1000」(61,950円)も同日に発表されており、こちらは別記事で紹介している。

 同社EXモニターシリーズのイヤフォンは「MDR-EX700SL」(36,750円)、「MDR-EX500SL」(12,390円)、「MDR-EX300SL」(6,195円)が展開されているが、「MDR-EX700SL」は終了となり、その上位モデルとして「MDR-EX1000」(61,950円)、下位モデルとして「MDR-EX600」(24,675円)が登場。その下に「MDR-EX510SL」(12,390円)、「MDR-EX310SL」(6,195円)が続くラインナップとなる。


型番特徴価格
MDR-EX60016mm径 ML振動板ユニット
440KJ/m3マグネット
アルミニウム合金+制振ABSのハウジング
フレキシブルイヤーハンガー
ノイズアイソレーションイヤーピース
手作業による音質調整
ケーブル着脱可能
24,675円
MDR-EX510SL13.5mm径 ML振動板ユニット
制振ABSハウジング
フィッティングアシスト機構
ノイズアイソレーションイヤーピース
手作業による音質調整
12,390円
MDR-EX310SL13.5mm径ユニット
フィッティングアシスト機構
ノイズアイソレーションイヤーピース
6,195円


■ MDR-EX600

MDR-EX600

 最上位の「MDR-EX1000」の技術を多く踏襲したモデル。EX1000と同じ、大口径16mmのユニットを採用。振動板にはML(マルチレイヤー)を使っている(EX1000は新開発の液晶ポリマーフィルム)。ネオジウムマグネットは440KJ/m3で、EX1000と同じ。

 ケーブルを耳の裏に這わせる装着方法を採用しており、耳の裏に当たる部分にはフレキシブルイヤーハンガーを採用。三井化学のテクノロートと呼ばれるプラスチック素材を使用している。これは細いプラスチックの線材を編み込んだもので、自由に形が変えられると同時に、耐久性が高く、医療分野で使われるほど人体に対して安心・安全な素材だという。

 ハウジングにはアルミニウム合金と制振ABSを使用し、不要な振動を抑制。形状はイヤーピースに対してユニットを横向きに設置した「バーティカル・イン・ザ・イヤー」方式をとなっている。さらに、EX1000と同様に手作業による精密な音質調整も行なわれている。

 遮音性を高めるために、イヤーピースに工夫。音道に近い内側に硬いシリコンを、耳穴に触れる外側が柔らかいシリコンを使った「ハイブリッドイヤーピース」をベースにしながら、イヤーピースの“傘”の内側に低反発ウレタンフォームを充填させており、耳穴に挿入すると“傘を開く”ような力をイヤーピースに与え、耳穴との密着度をアップ。遮音性を高める「ノイズアイソレーションイヤーピース」を同梱している。

 なお、従来のハイブリッドイヤーピースもサイズの違いで7種類、ノイズアイソレーションイヤーピースは3種類付属する。

 再生周波数帯域は4Hz~28kHz。インピーダンスは32Ω。感度は107dB/mW。最大入力は200mW。ケーブルはY型で着脱可能。60cmのものと1.2mの2種類が付属する。重量は約8g。入力はステレオミニで、60cmケーブルはストレート、1.2mケーブルはL型。本革キャリングケースも付属する。

イヤーピースの“傘”の内側に低反発ウレタンフォームを充填させたノイズアイソレーションイヤーピースMDR-EX600


■ MDR-EX510SL

 13.5mm径のユニットを採用したモデルで、振動板はML(マルチレイヤー)。カラーはブラック(B)、ホワイト(W)、ゴールド(N)の3色。

カラーはブラック(B)、ホワイト(W)、ゴールド(N)の3色

 装着方法は通常タイプで、耳の裏にケーブルは這わせない。装着性を高めるために、新たに「フィッティングアシスト」と呼ばれる機構を設けているのが特徴。

 これは柔らかいゴムのパーツをハウジングの外側に装着しているもので、耳のくぼみに引っかかるように当たり、装着時の安定性を高めている。柔らかい素材で中は中空になっているため、耳の当たっている部分が痛くなる事はないという。

 ハウジングには制振ABSを採用し、不要な振動を抑制。全体の形状はイヤーピースに対してユニットを横向きに設置した「バーティカル・イン・ザ・イヤー」方式。手作業による精密な音質調整も行なわれている。

 イヤーピースはハイブリッドイヤーピース4種類と、EX600と同じ「ノイズアイソレーションイヤーピース」3種類も同梱。ケーブルはネックチェーン型で60cm。90cmの延長コードも付属。コード長アジャスターも同梱する。

 再生周波数帯域は5Hz~27kHz。インピーダンスは16Ω。感度は106dB/mW。最大入力は200mW。重量は約7g。入力プラグはステレオミニのストレート。本革キャリングケースが付属する。



■ MDR-EX310SL

MDR-EX310SL

 13.5mm径のユニットを採用。EX510SLと同じ、フィッティングアシスト機構を備えている。形状は「バーティカル・イン・ザ・イヤー」方式。カラーはブラック(B)、ホワイト(W)、ブルー(L)、レッド(R)、ゴールド(N)の5色。

 イヤーピースはハイブリッドイヤーピース4種類と、「ノイズアイソレーションイヤーピース」3種類。ケーブルはネックチェーン型で60cm。90cmの延長コードも付属。コード長アジャスターも同梱する。

 再生周波数帯域は5Hz~25kHz。インピーダンスは16Ω。感度は105dB/mW。最大入力は100mW。重量は約7g。入力プラグはステレオミニのストレート。キャリングケースが付属する。


ブラック(B)、ホワイト(W)、ブルー(L)
レッド(R)、ゴールド(N)

(2010年 9月 3日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]