パイオニア、3DやHDオーディオ対応サラウンドシステム

トールボーイスピーカーを含む5.1chシステム「HTP-S737」

　パイオニアは、HDMI CECや3D映像の伝送、HDオーディオのデコードなどに対応したサラウンドシステム4機種を10月下旬に発売する。価格は全てオープンプライス。

　店頭予想価格は、トールボーイスピーカーを含む5.1chシステム「HTP-S737」が8万円前後、2.1chのフロントサラウンド「HTP-S535」、小型サテライトを使った5.1ch「HTP-S333」、バータイプのスピーカーを追加った3.1ch「HTP-SB510」が、それぞれ5万円前後。「HTP-SB510」に追加して5.1chにシステムアップできるサラウンドスピーカー2台セット「S-SB5R」が4,000円前後。

　いずれのモデルもAVアンプ機能を内蔵した共通のサブウーファを含んでいる。全機種共通の特長として、3D映像伝送に対応したHDMI 1.4aを装備。Deep Color、x.v.Colorにも対応する。また、HDMI CECにも対応し、テレビのリモコンからサラウンドシステムの音声切換、音量調整などの基本操作が行なえる。

　さらに、付属のUSBケーブルでiPod/iPhoneとデジタル接続可能。iPod/iPhone内の音楽データをデジタルのまま取り出し、サラウンドシステム側で処理し、高音質に再生できる。映像入力にも対応。USBメモリなどを接続し、内部のWMA、MP3、AACファイルも再生可能(DRM非対応)。音声入力のみ対応するiPodは、iPod 第5世代、iPod nano 第1～2世代。映像にも対応するのがiPod nano 第3～5世代、iPod classic、iPod touch 第1～2世代、iPhone 3G/3GS。

　デコーダも内蔵しており、ドルビー TrueHDやDTS-HD Master Audioのデコードも可能。自動音場補正システムの｢MCACC｣も備え、圧縮音楽を補間再生する「アドバンスド・サウンドレトリバー」技術も使用できる。ほかにも、2ch音声の出力レベルを一定に揃える「A.L.C.」、デジタル処理の過程で発生する映像と音声の再生タイミングのズレを補正する「サウンドディレイ」も用意。FMチューナも内蔵している。

■ HTP-S737

　AVアンプ内蔵サブウーファ、トールボーイのフロント/サラウンドスピーカー合計4本、コンパクトなセンタースピーカーで構成するシステム。トールボーイは7.7cm径のコーン型ウーファと、2.6cm径のセミドームツイータの2ウェイ。

■ HTP-S535

HTP-S535

　スリムなフロントスピーカーと、AVアンプ内蔵サブウーファで構成する2.1chシステム。2.1chシステムでもサラウンド再生が行なえるという、独自の音響技術「フロントサラウンド・アドバンス」を搭載。さらに、既発売のオプションスピーカー「S-SWR5CR」を加えて、5.1chシステムに発展させる事もできる。

■ HTP-S333

HTP-S333

　コンパクトなサテライトのフロント、センター、サラウンドスピーカーと、AVアンプ内蔵サブウーファで構成する5.1chシステム。センターは2台構成で、テレビの左右に設置する事も可能。フロントスピーカーの上に積み重ねる事もできる。

■ HTP-SB510

　横長のバータイプのスピーカー1つと、AVアンプ内蔵サブウーファで構成するシステム。バー筐体の中にフロントLRとセンターの3ch分スピーカーを内蔵。テレビラックに置いたり、付属のスタンドに取り付けて薄型テレビのスタンドをまたいで設置する事もできる。

　別売の、専用オプションサラウンドスピーカーセット「S-SB5R」(サラウンドLR2台セット)を加えることで、5.1chシステムに発展させる事もできる。

HTP-SB510	専用オプションサラウンドスピーカーセット「S-SB5R」