総務省、東京スカイツリーからの地デジ放送を許可

-東京タワーから無線設備を変更。'13年1月頃から


東京スカイツリーの完成イメージ図
 総務省は16日、NHKと在京民放5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)に対して、東京スカイツリーへの放送局の無線設備の設置に向けた変更許可を行なった。これにより、2013年の1月頃から、地上デジタル放送が東京スカイツリーから本放送されることになる。

 関東広域圏の地上デジタル放送は、2003年12月に東京タワーから放送が開始されている。しかし、NHKと在京の民間放送事業者は、より安定した放送の受信環境の確保を図るため、送信用の無線設備の設置場所を、東京タワーから東京スカイツリーへ変更する予定で、変更申請を総務省に提出。今回、その変更許可がおりた。

 ただし、総務省では受信者保護の観点から、事業者に対して「東京スカイツリーへの移転によって生じる地上デジタル放送の受信者等への影響については、周知広報の実施、相談窓口の設置、対策工事の実施等の対策を実施すること」という条件を付けている。

 東京スカイツリーは2011年の12月に竣工予定で、無線設備の取り付け工事もそこまでに完了する予定(スカイツリーの開業は2012年春頃予定)。その後、約1年程度試験電波期間を経た後、2013年の1月頃にスカイツリーからの本放送が開始される見込み。また、移転後の送信周波数は、現在の東京タワーと同じ周波数が使用される予定。

 なお、今回を許可を受けたNHKと在京民放5社以外にも、TOKYO MX、NHK-FM、J-WAVEが東京スカイツリーへの移転を予定しており、それらの変更についても、総務省が別途審査・処分を行なうという。


(2010年 12月 17日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]