角川とドワンゴが資本提携。ニコ動などでの連携を強固に

-電子書籍/共同イベントなど「業務提携を確実に推進」


 角川グループホールディングス(角川GHD)とドワンゴは26日、資本提携に合意したと発表。「ニコニコ動画」や電子書籍事業などでの業務提携を、今後も確実なものにしていくとの方針を明らかにした。

 資本提携の内容は、角川GHDが保有する自己株式73万株(発行済株式数の2.68%、総額17億1,696万円)を第三者割当によりドワンゴが取得。また、ドワンゴの持つ自己株式と同社が発行する新株の合計16,800株(資本提携実施前の発行済株式数の8.48%、総額30億1,728万円)を第三者割当により角川GHDが取得する。

 5月26日の両社取締役会にて決議、資本提携契約書が締結。第三者割当の払込期日は6月13日を予定する。

 両社は2010年10月に包括業務提携契約を締結。具体的な提携内容としては、ドワンゴの「ニコニコ動画」内に、角川グループの公式チャンネルを設けることや、角川グループの電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」と「ニコニコ動画」で新たに提供される電子書籍ビューワ「ニコニコビューワ」の連携、イベントの共同実施や関連コンテンツの配信を行なうことを発表している。

 今回、資本提携を決めた理由については「角川GHDとドワンゴの間で協議した結果、業務提携を今後も確実に推進していくに当たり、両社間で安定した信頼関係を構築するため、両社がお互いの株式を保有する形での資本提携が必要であるとの判断に至った」と説明している。



(2011年 5月 26日)

[AV Watch編集部 中林暁]