三洋、容量25%増のニッケル水素充電池「eneloop pro」

-4本で実売1,900円。無線充電「Qi」対応のケースも


eneloop pro(左)とeneloop plus(右)

 三洋電機は、ニッケル水素充電池「eneloop(エネループ)」シリーズの新モデル「eneloop pro」と「eneloop plus」を7月21日より順次発売する。

 単3型の充電池や、充電池+充電器のセットのほか、ワイヤレス充電規格「Qi」(チー)に準拠した充電器も用意。価格と発売日は下表の通り。


製品内容型番価格
(店頭予想価格)
発売日
eneloop pro単3×2本HR-3UWX-2BP1,260円7月21日
単3×4本HR-3UWX-4BPオープンプライス
(1,900円前後)
単3×4本
+充電器
N-TGR01WSオープンプライス
(4,500円前後)
9月21日
eneloop plus単3×2本HR-3UPT-2BP未定12月1日
単3×4本HR-3UPT-4BPオープンプライス
単3×4本
+充電器
N-TGN01PS未定
ワイヤレス充電対応
キャリングケース
単3×2本
+ケース
N-WL01S
ブラック(K)
ホワイト(W)
オープンプライス
(2,000円前後)
7月21日


■ 容量が約25%増えた「eneloop pro」

 既存の単3型eneloopに比べ、約25%大容量となる2,400mAhとしたモデル。カメラマンや放送業界などのプロユースや、電池を多く利用するヘビーユーザーの要望に応えたとしている。

 eneloopシリーズの自然放電抑制技術も踏襲。満充電後1年間放置(室温:20度)した後でも、約75%の残存率(残存容量約1800mAh)を維持するという。ただし、繰り返し充電可能な回数は、通常のeneloop(1,500回)より少ない約500回となる。公称電圧は1.2V、電池の重量は約30g。

 充電器セットに含まれる急速充電器「NC-TGR01」はeneloop/eneloop proを4本まで同時充電可能。1本の場合3倍速、2本では2倍速の充電に対応する。1本充電時の充電時間はeneloop proが約95分、通常のeneloopが約75分。

eneloop proのパッケージ充電器とのセット


■ おもちゃ向けの「eneloop plus」

 電池本体内に、ポリマー系の「PTCサーミスタ」を内蔵したモデル。素子温度が一定温度に上昇すると急激に抵抗値が上昇することにより、誤使用時の電池温度上昇を抑制可能。おもちゃなどにも安心して利用できるという。

 現行のeneloopと同様の充電/放電に対応し、容量やくり返し使用できる回数、自然放電抑制性能、なども従来モデルと同等。公称電圧は1.2V、電池の重量は約27g。

 充電器セットに含まれる「NC-TGN01」は、4本までの同時充電が可能で、うち両端のスロットは単3/4ともに2倍速充電に対応。1~2本充電時の充電時間は単3のeneloop/eneloop plusともに約210分。

eneloop plusのパッケージ充電器とのセット


■ ワイヤレス充電対応のキャリングケース

 ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」に対応した別売の充電パッドに置くことで、単3/4 eneloopを充電できるケースと、eneloop(通常モデル)2本がセットになった製品。

 ケースは、電池の持ち運び時のショートなどを防ぐことが可能。ケースの外形寸法は34×73×26mm(幅×奥行き×高さ)、電池を除く重量は約30g。

ブラックモデル
eneloopを入れたところ


(2011年 6月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]