米FUJIFILM、レンズ交換式デジカメ「X-Pro1」を発表

-フルHD撮影。光学/電子ハイブリッドファインダー


FUJIFILM X-Pro1

 FUJIFILM North Americaは米国時間の9日、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載し、レンズ交換が可能で、フルHD動画撮影にも対応したデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro1」を発表した。2月に米国で発売予定で、価格は1月後半に発表するとしている。

 1,630万画素、APS-CサイズのCMOSを採用したデジタルカメラ。レンズ交換式なのが特徴で、マウントは新しい「FUJIFILM X Mount」を採用している。レンズは「FUJINONLENS XF 18mm F2 R」(35mm換算で27mm相当)、「FUJINONLENS XF 35mm F1.4 R」(同53mm相当)、「FUJINONLENS XF 60mm F2.4 R Macro」(同90mm相当)の3本を用意する。

 CMOSは光学ローパスフィルタを不要とした「X-Trans CMOS sensor」で、カラーフィルター配列をベイヤー方式の2×2ピクセルセットから6×6ピクセルセットに変更。偽色とモアレの低減を図ったという。画像処理プロセッサは「EXR Processor Pro」を採用している。


FUJIFILM X mount対応レンズも3本ラインナップされる

 筐体にファインダーを搭載しており、同社の「X100」と同様の、光学ファインダーと電子ビューファインダーを切り替えられる「ハイブリッドマルチビューファインダー」を採用。合焦マークや露出情報などが見たい場合は電子ビューファインダーを、明るい像を見ながら撮影したい場合は光学ファインダーと、使い分けられる。

 ファインダー内の液晶は0.47型144万画素。なお、レンズ交換式であるため、装着するレンズに合わせて光学ファインダーの倍率が自動で変化する機構を採用。焦点距離18mmのレンズの場合は0.37倍、35mmまたは60mmのレンズの場合は0.6倍となる。手動で切り替える事も可能。

 動画撮影にも対応し、MPEG-4 AVC/H.264フォーマットのMOV形式で、1,920×1,080ドット/24fps、もしくは1,280×720/24fpsでの撮影が可能。音声はステレオ。動画1ファイルの最長撮影時間は29分。

 シャッター速度は30~1/4,000秒、バルブ(最長60分)。液晶モニタは3型、123万画素。ISO感度は200~6,400で、拡張でISO 100相当や、25600相当の撮影も可能。HDMIミニ出力を装備。外形寸法は139.5×42.5×81.8mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約450g(バッテリ、メモリーカードを含む)、約400g(本体のみ)。



(2012年 1月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]