ミックスウェーブ、DAC内蔵真空管ヘッドフォンアンプ

Red Wine Audio製。バッテリ内蔵でPC接続も可能


バッテリ駆動でDAC内蔵の真空管ヘッドフォンアンプ「Isabellina HPA LFP-V Edition」

 ミックスウェーブは、米Red Wine Audioの新製品として、バッテリ駆動でDAC内蔵の真空管ヘッドフォンアンプ「Isabellina HPA LFP-V Edition」と、同じくバッテリ駆動でDACは搭載していない真空管ヘッドフォンアンプ「Corvina」を10月12日に発売する。

 どちらもヘッドフォン出力において、バランス型とアンバランス型を用意。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、「Isabellina HPA LFP-V Edition」のバランス(4ピン)が45万円前後、アンバランスが39万円前後。「Corvina」のバランス(4ピン)が20万円前後、アンバランスが14万円前後。


バッテリ駆動でDACは搭載していない真空管ヘッドフォンアンプ「Corvina」。アンバランスモデルバッテリ駆動でDACは搭載していない真空管ヘッドフォンアンプ「Corvina」。バランスモデル



■Isabellina HPA LFP-V Edition

 「Isabellina HPA LFP-V Edition」の電源部には、約6時間の駆動が可能なバッテリを搭載。「電源ノイズに影響されない繊細な音色が得られる一方で、増幅部に真空管を使用している為、豊かさと暖かさを加えたRed Wine Audio独特のサウンドが得られる」という。なお、背面スイッチの切り替えで、ACアダプタからの給電に変更する事もできる。

 真空管は6922/E88CC dual triodeを採用。ユーザーが用意した真空管に交換する事も可能で、6922/E88CC、6DJ8/ECC88、7308/E188CC、7DJ8/PCC88、6N23、6H23、6N11、6GM8が利用できる。

搭載バッテリ真空管を内蔵している
「Isabellina HPA LFP-V Edition」の背面

 組み合わせるヘッドフォンとして、米Audezeの製品(LCD-3/LCD2-BAMBOO)が推奨されている。また、プリアンプ機能も備え、アナログライン出力(RCA)も1系統装備。ヘッドホンアンプとしてだけでなく、スピーカー向けのアンプとしても使う事もできるという。

 DACも搭載しており、USB、光デジタル、同軸デジタルの入力も装備。CDプレーヤーなどをデジタル接続したり、PCとのUSB接続にも対応。USBは16bit/48kHzまで、光/同軸デジタルは24bit/192kHzまでサポートする。

 DACは2種類搭載しており、忠実再生を目的とした「NOS DACチップ」(16bit/48kHzまで対応)と、24bit/192kHzまでサポートするWolfsonのチップを切り替えられる。

 外形寸法は305×215×80mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.62kg。




■Corvina

 前述の「Isabellina HPA LFP-V Edition」からDACを省いたモデルで、バッテリ駆動や真空管などの特徴は「Isabellina HPA LFP-V Edition」と同じ。価格を抑えている。なお、バッテリ駆動では、8時間の動作が可能。ACアダプタからの給電に切り替える事もできる。

 真空管は6922/E88CC dual triodeを採用。「Isabellina HPA LFP-V Edition」と同じように、他の真空管に交換する事もできる。

 アナログ入力はRCA×2系統装備。アナログ出力は備えていない。外形寸法は255×155×88mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.6kg。

Corvinaの背面AC電源付属のリモコン

(2012年 10月 3日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]